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アドラーは「人間の行動には全て目的がある」と言います。

私たちが問題を解決しようとする時、なぜその問題が起こったのか、その理由を知ろうとします。
すぐ浮かぶ理由は「原因」です。
よって「その問題にはどんな原因があるのだろう」と、原因を探してしまいます。
原因がわかれば、その原因を取り除けば解決出来ると思うからです。
しかし、行動の理由は原因の他に「目的」という理由もあるようです。
「何の為にその行動をするのだろうか」という見方です。
例えば子供が学校に行かない。という現実があります。
「この子は何が原因で学校に行かないのだろう」(どんな理由があるのだろう)
「この子は何が目的で学校に行かないのだろう」(どんな目的があるのだろう)
原因:クラスの人間関係、本人の性格、担任との関わり、親の育て方、体調の変化
目的:好きな事をするため、親の関心を引くため、心身を休めるため
解決としては、原因を1つ1つ取り除いていくのも1つの方法です。
しかし、子供が本当に望んでいる事は何なのか。
その望んでいる事は「どうすれば叶うのか」という事で、未来に向けてそれらを実行していく方法も1つのやり方だと思います。
アドラーは「問題の原因を指摘しても、勇気を奪うだけ。解決法と可能性に集中すべき」とも言っています。
確かに原因論でアプローチすると、自分や相手のダメな所にフォーカスしてしまい、それを攻める方向にも行く可能性があります。
相手を攻めても、解決にはなかなか繋がりません。
それよりも、目的論で本当のしたい方向を探っていく方が、解決に繋がりやすいと思います。
私は今迄、問題解決には、原因を探る事しか頭にはありませんでした。
しかし、過去の原因を探ってみたところで、過ぎ去った事は元には戻せません。
それよりも「今、何がしたいか、何が目的か」に気付き、その目的を叶える方向で考える方が、現実的で手っ取り早いような気がしてきました。
これからは、目的論も意識して行きたいと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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