人間関係で「自分のことより先ずは相手のことを!」と言われるのは、やはりそれが正解だと思います。人は自分のことを認めて貰いたかったり、自分のことを聞いて欲しかったりします。しかし、自分のことばかりに意識が向きすぎると、相手のことが考えられなくなります。よって、共感力が鈍くなって誤解や対立の方向に向いてしまうのです。
結局はお互いの繋がりだと思います。相手との繋がりを感じられなくなると、そのかかわりに喜びが感じられなくなると同時に、返って息苦しさや苦痛を感じるようになります。そして糸はそこで切れてしまいます。一旦切れた糸はなかなか繋ぎ直すのに時間が掛かるようです。
人間関係は相手と自分とのお互いの尊重、尊敬だと思います。どちらか一方が重きを置くとバランスが崩れ、お互いがしんどくなるし、束縛にさえ感じてしまいます。人間関係はお互いが相手と一緒に作って行くものだと思います。勿論、良い所ばかりを見せるのではなく、悪い所も弱い所も見せ合って、その上で対話を重ねながら一緒に作って行くのです。
人は、誰かが支えてくれるから心が回復するし、誰かが支えてくれるから前に進むことも出来るのです。その誰かを支えるための行動は、誰かを癒すことで自分も癒されるのでお互いさまの関係です。これは陰陽・裏表の関係と同じです。誰かを支えているつもりが、誰かに支えられているのです。
相手が何を求めているのかを感じたい、察したいと思うから、誠実な気持ちになれるのだと思います。反対に騙されたり傷つけられたりとかの場合は、相手に対して仕返しや復習の気持ちが湧いて来ると思います。しかし、それを考えている時間がすでに相手に心が束縛されていることになり、自分にとって全くプラスにはならないし、自分の心は満たされることはありません。
それよりも、自分を大切にし、相手も大切にするには、どのようなかかわり方があるのか。それを考えていく方が建設的だと思います。ストレスの無い人間関係を築くには「相手が何を求めているのか」を察することの方が大切だと思います。
時間も命も有限です。誰かに優しくすれば、誰かから優しくされるし、誰かを支援すれば、誰かから支援されます。陰陽・裏表の連鎖は生きている限り続いているのだと思います。
じゃ、また明日!