モノを売るとき、どこに置くかによって売れ方が違うと思います。同じものでもシーズンによってそれを売るとき、どこに置くかによって売れ方が違うと思います。同じ場所でも上段に置くか、中断に置くか下段に置くか。その場所によってやはり売れ方が違うと思います。よってスーパーなどでもその商品をどの段に置くかを試行錯誤していると思います。
本屋さんでも、どこに置くかで目に付きやすさが違ってくると思います。ましてや本は本屋さんと決まっていたはずが、今はコンビニでも売っています。一度、興味を持った本を買おうとしたらコンビニで売ります。とあったので、コンビニに行かない私はその本のためにコンビニに行きました。売る場所も時代によって変わっるものだと思います。むしろ軽く読みたいものであれば、本屋で探すより、コンビニに置くほうが人の目に付きやすいかも知れません。売りたい場所と売れる場所の違いだと思います。
ヨーグルトを自宅で作るのが流行りかけたころ、私も作りたくてヨーグルト菌を探しました。その時はまだ自然食品のお店にしか置いていませんでした。しかし、TVでは頻繁にヨーグルトの作り方とかをやっていたので、スーパーの店長さんに置いてほしいと伝えました。その時の店長さんは「お客様の声」というBOXを作ってお客様の声に結果を書いて張り出したりされていました。
そこでこの店長さんなら希望を言えば検討して下さると思い、直接伝えました。するとしばらくすると、ヨーグルト菌が置いてありました。私がお願いしたので私が買うのは当然ですが、見ていると私が買ってから全く減っていません。ヨーグルト菌だけを確かバターやチーズのところに置いてあったと思います。それでヨーグルトは牛乳で作るので牛乳のところに一緒に置いて欲しいとお願いしました。ヨーグルトを作りたい人は牛乳を買うときに上の棚にあればすぐに目につくし、一緒にかごに入れることが出来るからです。
すると、その希望を聴いて下さり、牛乳の上の棚の隅に置いて下さいました。そこに置いてから、私以外にも買う人がいたようで減っていました。しかしそれは「本来の売り場」と違う場所ですが「本来の場所よりも売れる場所」なのです。この店長さんの時代の時は、お店自体が面白く、あちこちに手書きのPOPがありました。
商品を「本来の売りたい場所」から「売れる場所」に変えて行ったのです。例えば、お花見シーズンになると、「お酒・おつまみ・おかき類」などを1つのコーナーの様にしてまとめて置いてありました。また、その時のパートさんのお子さんが近くの小学校に通っておられたのか、「来週は遠足です。お忘れ物はないですか」と、子供が遠足に持って行くであろうお菓子類が大きなワゴンに集められていました。そして、上の階が日用品を置いているのでそこから水筒をもってきて、さりげなく水筒やシートをアクセサリーに置いてある。このようにシーズンごとに行事に合わせて購買を促していたのです。
これは子どものいない私なども、運動会のシーズンなのだ、遠足があるんだ、お花見シーズンだ、など日常の買い物をしながら楽しめたものでした。忙しくしているお母さんなどは、そのPOPをみて慌てて買った方もおられると思います。
本屋さんの分類もそうですが、大きな本屋さんなどは本来の分類法に沿って本があるべき所に置いてあると思います。しかし、本来の売りたい場所と売れる場所は違っており、昔は旅行本は旅行本コーナ、地図は地図コーナとして置いてあったものが今では旅行本の横に地図が置いてあったりします。どこにおけば売れるのかは書店の広さにもよると思うし、そこの店主のこだわりもあると思います。よって「本来の売りたい場所」と「売れる場所」は違っている可能性があると思います。
確かに、太極拳を習っていたとき、はじめて刊行された太極拳の雑誌が欲しくて探し回ったのですが、置いてあったのは太極拳のウエアを売っているお店でした。そこではシューズも売っていました。結局は買う側が求めやすい売り方、売り場が結局は売れる場所になるのだと思います。スーパーのレジの横にはごみ袋であったのが、マイバッグになって買い物ごとの袋が5円になってからは、ごみ袋ではなくマイバッグに代わりました。売りたいものは、売れる場所に置くのが一番のようです。
じゃ、また明日!