タグ:
「信用」と「信頼」は似ているようですが、違いがあります。
結論から言えば、過去を「信用」し、未来を「信頼」する。という事です。
「信用」とは、過去の行動や成果などを評価して、確かだと信じて受け入れる事。
つまり、客観的なもの・実態のある何かに基づいて判断します。
然るに、成果や行動に対する評価という、一方的なものになります。
また取引など、何かを差し出す代わりに、何かを差し出して貰うという、交換条件がついてきます。
「信頼」とは、人に対して未来の行動を期待して、大丈夫だと頼りにする事です。
つまり、主観的なものです。
その人が、過去にどれだけの成果を出してきたかを評価した上で、大丈夫だと頼りにする事です。
然るに、相手の未来に期待を寄せる気持ちと、相手がそれに応えようとする気持ちの双方向の感情が存在します。
また、証拠など無しに信じて、今後頼りにするというので、無条件で行うものです。
これだけ違いがあったなんて、あまり意識していませんでした。
確かに「信用取引」とは言っても「信頼取引」とは言わないし、
「信頼関係」とは言っても、「信用関係」とは言っていません。
客観的なものと、主観的なもの。
過去の評価と、未来の期待。
一方的なものと、双方向のもの。
条件付きと、無条件。
と、言ったように、はっきりとその違いが分かります。
そして信頼関係は、お互いの目的の為に努力なくして出来ることではないし、
努力せざるを得ない関係性でなければならないという事です。
未来を頼られるという事は、一緒に未来を共有できるかどうか、が土台になってきます。
そしてそれは、相手任せの態度ではなく、自己責任のもとその結果を得る為に自分が努力をするものだという事です。
その為には、その未来を相手に見せて共有することで、相手からの信頼を得られるようになり、お互いにその未来に向けて努力する状態が信頼関係という事です。
今まで「信頼関係」と軽く口にしていましたが、どれだけ深く責任を持って口にしていたか。
今一度考え直す必要があると思った次第です。
じゃ、また!