信頼と云うと、相手を信じることだと思うのですが、「不安な状況でも」その不安を乗り越えて相手に任せることだと思います。ただ単に相手を信じると言っても、本当に不安な状況、他の人が賛成しない状況でも、その不安を乗り越えて相手に任せられるかどうかです。
普通、何か大切な事を任せる時は、誠実な人、正直な人、信用・信頼の出来る人、厳格な人にお願いすると思います。なぜならそういう人たちは原理原則を知っているからです。よって、嘘をついたり裏切ったり出来る人ではないからです。
人を判断する時、良くも悪くも過去のその人を見て判断する人がいます。しかし、人は良くも悪くも成長していくものだと思います。判断は今、目の前にいるその人を判断すべきで、過去と現在では違っている人もいます。過去の栄光に期待が寄せられ、本人はそれによって潰されてしまっている場合、余計な期待がその人をダメにして行っている場合があると思います。反対に、今現在、どんなに良いことをしていても、過去はこうだったと、過去のことで判断する人もいます。
そういう人達は、信頼関係が築きにくいと思います。なぜなら、今、目の前にいる人を自分の目で判断できないからです。雑誌やネットの過去の記事でしか判断する自信が無いからです。自分と言うものがあまり構築されていないから、他人の判断に寄りかかって自分の判断としているのです。
信頼というものは、そういう情報の不安があったとしても、その不安を自分の中で引き受けて、相手に任すことだと思います。期待して相手を信頼することが、新しい関係、多様な完成性を築くことになるのだと思います。相手の人間性ゆえに、相手はやってくれるだろうと考えてしまうのです。
何か新しいことをやる時は、不安が先に立ちます。失敗を恐れ、失敗しない為にはリスクのある行動は出来ないと思います。従来のことを従来通りやっていれば安心です。しかし、そこには何も新しいものは生まれません。
新しいものを生み出そうと思えば、不安を乗り越えて信頼することで新たな繋がりが生まれます。その繋がりは新しいコトやモノを生み出し、その連鎖が相乗効果を生み出して未来を創って行くのだと思います。
よって、信頼というものはただ単に相手を信頼するだけではなく、「不安があったとしても」という条件付きの信頼になって来ると思います。そしてその上で、全面的に相手に任せることが出来る関係だと思います。
「信頼」は、人と人との新しい関係と、新たな関係性を生み出すものである、と知った次第です。そして信頼してしまえば、誰が何と言っても、周りから何を投げかけられても、その不安を払拭して、あらたなものを創り出すことができるのです。
「信頼が新たなものを創る」これを楽しみに、また一歩前に踏み出したくなりました。
じゃ、また明日!