タグ:
「継続は力なり」はずっと以前から私のパソコンメールの氏名と共に入れてある言葉です。
何年も前にこの言葉に出合った時、自分に言い聞かす為に入れました。
何かに取り組み始めてしばらく続けていても、何の成果も感じられないし、続ける意味もわからない。
ただ、三日坊主にならないようにと、自己を戒めていました。
しかし、その言葉の持つ意味がわかって来たのはごく最近です。
その取り組みを日課としてやり続けていると、その中で何か答えやヒントのようなものが感じられる時が来ます。
私は趣味で能面を打っていました。
最初は言われた通り、木をノミで削って能面に仕上げていきます。
3年過ぎた頃から、最初は木を削っていたのに、ある時点で「木」から「能面」になって行く瞬間があるのが感じられるようになりました。
その時から木彫りの段階の面が「ここをもう少し削ってほしい」と訴えかけてくるのを感じながら面を打っていました。
そうなると、私は何も考えずに「今度はこっちをもう少し」と、面が訴えて来る通りにノミを動かすだけです。
これは何事においても通じる事だと思います。
ノミを動かして木を削るという経験が、自然と色々な事に繋がって行くのです。
3年間は訳もわからずただ木を削っていたものが、それに取り組んでいると「あ、そうか、そうだったのか」と、気付くようになるのです。
「続ける」という事は「気付く」という事に繋がるものなのです。
その時、ただ何も考えずに続けるのか、より良い面に仕上げたいと思って取り組むのか、によっても仕上がりの面が違ってきます。
人に感動してもらう能面にするには「どう工夫すればよいか?」と常に考えながら能面を打つ。
この部分が大切なのではないかと思いました。
当事はそこまであまり深い意識で能面を打っていませんでしたが、今、想い返せばそう言う意味があったのだと繋がって来ました。
「継続は力なり」の裏には、取り組み続けて「気付く」意味以外に、
未来に繋がる「思考」と言うものがセットになっているから、成果が出るのだなと、改めて思いました。
じゃ、また!