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私は阪神淡路大震災の直後あたりから、これからは「個の時代」になるだろうと思っていました。

その時は何の確信もなく、ただ漠然とそう思っていただけでした。
神戸の企業がことごとく震災で打撃を受け、建物も人も奪われました。
余力のある企業は大阪や東京へ移って行きました。
取り残された企業は神戸の復興の中で生きていくしかありませんでした。
そんな中、大企業だって会社の建物や工場が潰れてしまえば、再建にはかなりのエネルギーがいるものだと目の当りにしました。
そしてその時「これからは組織ではなく、個の時代がくるな」と思ったのです。
反対に「個であるから生き延びれる」と思ったのです。
自分1人であれば、従業員の心配も要らないし、建物はどこだって、何だって、屋根さえ付いて雨風がしのげればそれでいいのです。
自分1人が生きていく心配だけでいいのです。
そして、そこで逞しく生き残った者同士が手を結べば、会社組織とは違う助け合いの結びつきが出来るのではないかと。
24年経った今、漠然と考えていた事が現実になり始めています。
今、フリーランス、起業が当たり前になって来ています。
そこで求められるのは、会社や組織に頼らなくても生きていける個人です。
要は、自立した個人です。
自分のやりたいようには出来るけれど、その責任も全て自分が引き受けられる個人です。
社会の認識も変わって来ました。
社会人とは「企業に属している人」から「その社会を構成している人」に意識が拡がって来ました。
そうなると個人も変わって行かざるを得ません。
最近よく耳にするようになった、会社に飼われている「飼社員」から、自立している「個人」です。
ただぼんやり思っていた「個の時代」が、まさしく現実化され、目の前で1つ1つ裏付けされて行くようです。
「個の時代」はAIに脅かされるのではなく、AIに助けてもらう楽しい時代になると思います。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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