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人生に於いて自分の先入観と言うものを、あまり意識した事がありませんでした。
いつも自分の認識、評価・判断は正しいものだと、自分で勝手に信じていました。
しかし、その認識、評価・判断は、どのようにして自分の中で編み出されて来たのかと言うと、
結局は物心ついた時から自分の周りにいる人の価値判断であったり、仕事仲間や上司であったり、他者の言葉であったりします。
また、新聞・ラジオ・テレビなどのメディアの風説であったり、書籍や講演者など、やはり自分以外の知識です。
そして、それらを疑うことなく、正しいものだと信じていました。
それらを信じるという事は、自分の思考のフィルターを通していないという事です。
震災が起こった後は、必ずと言っていいほど風評被害が流れます。
SNSの発達で、嘘の情報もまことしやかに流れてしまいます。
1973年10月に政府が発表した「紙資源節約の呼びかけ」から、「紙がなくなる」というデマが流れました。
テレビのニュースも連日、スーパーでのトイレットペーパーの取り合いを放映していました。
私は、なければ無いで他のもので代用すればいい。という気持ちで買いませんでした。
しかし、自宅近くのスーパーではトイレットペーパーの品切れは一度もありませんでした。
この時、テレビを見て慌ててスーパーに買いに行くと、自分がその騒動に加担していたことになります。
本来「紙資源節約の呼びかけ」であったものが、デマである「紙がなくなる」という、
不確実なもの=先入観 に振り回されてしまったのです。
福島県の農作物にしてもしかり。
最初は放射能に汚染されて、危険だったかもしれません。
しかし、除染が進み厳しい検査の結果、今では安全であるにもかかわらず、危険だという先入観に犯されてなかなか売れない状況が続いています。
「自分は正しい」と思って、先入観と二人三脚で歩んできましたが、これも一面だけの知識ではないかと、疑ってみる必要があると思います。
得てして先入観はネガティブな認識や評価・判断がもたらされます。
よって「脱、先入観との二人三脚」を目指そうと思った次第です。
じゃ、また!