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以前は「ギブ&テイク」だと思っていましたが、最近は「ギブ&ギブ&ギブ」だと思っています。
自分がそう思うと、不思議と「ギブ&ギブ&ギブ」の人に出会います。
品物やお金以外のギブを頂いた時は、自分の心も洗われます。
そう言う人は年齢に関係なく、質素で考え方がシンプルです。
そして「謙虚と感謝」をいつも身にまとっています。
私が尊敬しているシェフの方がおられます。
その方のお料理は、味がすこぶる上品で、いつも素材の味を100%引き出して感じさせてくれます。
お料理も作った人の人間性が出てきます。
お料理を頂いた時、この人はイライラしながら作っているな、とか、この人は自己主張の強い人だなとか。
食事を頂いた後でお話すると、やはり言葉の端々に感じた事が表れています。
私が尊敬しているシェフの方も、言葉の端々にその方の人間性を感じます。
最近はオーダーという事で、予約時にテーマ―をお伝えしています。
例えば「五感を感じるお料理」と。
すると、色鮮やかな盛り付け、材料を奉書紙に包みオープンで焼いた奉書焼き。
これは奉書を開ける時の音が中身を想像させます。
ハーブの匂い。そして心地よい歯触り。
各お料理がそれぞれの五感を刺激してくれます。
そして食べ終わった時には「しあわせ」という満足感で、心を満たしてくれます。
月1回、オープン時から通っているのでお値段も赤字覚悟のお値段です。
申し訳ないので、こちらが値上げの申請をしたのですが「勉強させて貰っていますから」というお返事でした。
そのシェフが「私の料理人としてやりたかったこと、誰の為に料理をるのか、何の為に料理を作るのか、料理を作る先に何が生まれるかまで、考える時間を下さる事に感謝しております。」とメールをくださいました。
私の最期は、このシェフのお料理を頂きたいです。
勿論、お題は「最後の晩餐」です。
じゃ、また!