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私たちは目の前にいる人に対して、全力で話を聴いていると思っています。
お客様でも、友人でも家族でも。
しかし、よくよく考えてみると、本当に全力で話を聴いているかは疑問です。
例えばお客様だったら、どうしても仕事だから、当然売ろうとします。
このお客様が買う気になるにはどうすれば良いか?が、頭の中をめぐります。
友人の場合でも、以前こんなことを言われたから、今度は何を言われるのだろうと、  
期待や不安のフィルターを掛けて相手を見てしまいます。
それらは、頭の中が先ず自分なのです。
自分のことを考えながら、相手の事を聞いているのです。
そうなると相手が話している事も100%きっちり把握して喋ることは出来ません。
何処か上の空で聞いていることになります。
目の前の人に全力で向き合うという事は非常に大切な事だと思います。
この姿勢は子育ての時のお母さんも同じで、子どもが何か喋りかけてきても、
上の空で返事をしたり、スマホに気を取られてきっちり聞かれたことに
答えていない場合があります。
そういう時から母と子の関係は出来上がってくるのだと思います。
子どもを愛して、子どもから愛される関係になるには、
こういう小さい時から、丁寧に子どもと向き合って、瞬間瞬間の時間を
お互いに感じ合うから、愛が伝わるのだと思います。
私の知り得るパターンでも、小さい時は大人しい良い子だったのに、
大きくなってから家庭内暴力で暴れ出すようになった人がいます。
でも、そこの親御さんを観ていると、子どもに向き合っているというよりも、
自分の子ども像を押し付けて、子どもが話すことにちゃんと耳を傾けて
いないように感じられました。
よって、家庭内暴力の芽は小さい時からの子どもに対する親の在り方から
始まっているのだと思いました。
親子の関係だけではなく、それぞれの人との関係も、
或いは大切な人との関係も、自分の相手に対する接し方で変わるのだと思います。
自分の価値観や、過去にあった事が頭をかすめたり、未来の心配をしてみたりと、
意識は「今ここ」から離れています。
その離れた心は相手にも伝わります。
「今、この人は真剣に自分の話を聴いてくれていない」と。
そして結局は心が離れて行ってしまうのです。
目の前にいる人に全力で向き合うこと。
これが非常に大切になってくると思います。
どのような事であれ、目の前にいる人の話を全力で聴き、対処していくことが、
しあわせな人間関係を築く礎になると思います。
すべての事は「今ここから」始まるのだと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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