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VUCAの時代と言われて久しいのですが、この複雑系社会を「どう生きるのか?」
という選択の1つに「田舎暮らし」というのをよく聞きました。
雑誌などでも「田舎への移住特集」が組まれたり、過疎地でも「移住歓迎」の措置が
取られたりしました。
また、コロナ禍に於いて在宅勤務の環境も、田舎への移住を可能にして行ったのだと
思います。
1981年以降に生まれ、2000年以降に成人を迎えたミレニアル世代以降の価値観は、
車やブランド品を持つ事の条件的な関心よりも、「しあわせである」という状態への
価値観が優先されたようです。
田舎に移住したカップルのインタビューや、田舎暮らしの紹介を観ていると、
お互いが自立した存在である。というのを感じました。
パートナーとの関係に於いても、お互いの生き方を明確にし、
お互いのビジョンをすり合わすという事をしているようでした。
お互いが相手の生き方を尊重し、「やりたい事をやって欲しい」と。
反対に言えば、自分の一言で相手がやりたい事を諦めたら、後々自分のせいで
やれなかったと言われたくないからだとか。
働くという考え方にしても、会社に行ってお給料をもらってという考えではなく、
働くことも含めた自分の生き方そのものである、という価値観です。
よって、自分がやりたいようにやって行くためにも、周囲から応援して貰える人で
ありたいと、自分の価値を発揮して実績を作って行くようです。
自分の気持ちに素直になって嘘をつかなくなれば、未来に対する展望も
開けてくるようです。
本音から出た言葉なら、たいがいは相手は納得するようです。
以前の世代は、人生に於いてお勤めを先ずしてから、自分のやりたいことをやる。
という考え方でしたが、このミレニアル世代は、
「いつ死ぬかわからないので、今やりたい事をやる」という考え方のようです。
よって、「働く」理由は自分で決めても良いのだ、と気付いたようです。
日本人に「あなたはしあわせですか?」と聞くと、
即答で「はい、しあわせです」と応える人は少ないと思います。
例えばフィリピンで同じことを聞くと、即答で「はい!しあわせです」が
返ってくるようです。
最近知り合ったモンゴルの人も、即答で「しあわせです」が返ってきます。
日本では「田舎暮らしを手に入れたから」しあわせです。
というようになると思うのですが、外国では「家族も友達も皆元気だから、しあわせです」
と、しあわせの基準が違います。
人は自分の気持ちに嘘をつかなければ、自分はこのままで良いと思えるようになるし、
よく言われるように「しあわせは自分の中にある」と、確信できるようです。
今は段々とすたれつつあるかも知れませんが、田舎のおじいちゃんやおばあちゃんの
考え方は、次の世代の事を考えて生活していました。
だから子供が生まれると、その子が大きくなった時に家の柱に使えますようにと、
木を植えていたのです。
その考えは自分だけ、今だけ、カネだけの考え方ではなく、
後の世代の事を含めた、より大きなものの中で生きているようです。
じゃ、また明日!