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92歳の谷川俊太郎さんの新しい絵本が届きました。
今までの其々の絵本から抜粋してまとめたものです。
「生きてるってどういうこと?」
ことば:谷川俊太郎 絵:宮内ヨシオ 2024年4月20日初版1刷発行 より
世界が私を愛してくれるので
(むごい仕方でまた時に やさしい仕方で)
私はいつまでも独りでいられる 『62のソネット』より
絶望からしか
本当の現実は見えない
本当の希望は生まれない
君はいま出発点に立っている 『こころ』より
目の前にいなくても
その人がいると思うだけで
幸せになれる、
そんな「その人」が
いるのは幸せだ。 『幸せについて』より
なんにもないのに
なにもかもある
それこそ私の最大の贈り物
それを私は愛と呼ぶのだ 『真っ白でいるよりも』より
にんげんはなにかをしなくてはいけないのか
はなはたださいているだけなのに
それだけでいきているのに 『はだか』より
あい はるかな過去を忘れないこと
愛 見えない未来を信じること
あい くりかえしくりかえし考えること
愛 いのちをかけて生きること 『みんなやわらかい』より
ときどき思う、
死んでからヒトは、
生きていたことが、
生きているだけで
どんなに幸せだったか
悟るんじゃないかって。 『幸せについて』より
いきているってこういうことなんだ
さびしい自分 不安な自分
でも何かを待ってる自分
もどかしい自分
そういう自分をみつめる自分 『子どもたちの遺言』より
「92歳の谷川俊太郎がいま、思うこと」 一部抜粋
僕は、これから後何年やるか分かんないですけど、今まで経験したことのない
何かが感じられるといいなというのは思います。
だから、もう90歳を超えていればほとんど時間はないわけだけど、
やっぱり、前からの経験じゃなくて、何か新しい、90歳をこえたからこそ
感じるものがあるだろうと思うのね。
それをなんらかの形で言葉にしたり表現したいとは思うんだけど、
これも結構難しいんですよ。
何か自然に降りてくとか、湧いてくるとか、やっぱり自然とのつながりって、
年を取れば取るほど強くなりますね。
以上、92歳で何か新しいもの、90歳を越えたからこそ感じるものを
大切にしようとするその姿は尊敬に値します。
この本の帯には、90歳の黒柳徹子さんが
「どんな気持ちの時にページをめくっても心が癒される」
と書いておられます。
私も、頭もカラダも90歳現役で生きていたいと思います。
じゃ、また明日!