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今年の桜のピークは4月に入ってからでした。
昨夜は雨が降ったので散ってはいないかと思い、近くの川沿いを散歩したのですが、
見事に咲いていました。
今日が一番の見どころなので、お昼ごろにはきっと沢山の人がお弁当を広げていたと
思います。
そこを避けて早い目に行ったのですが、今までになく桜の下で入学写真を撮るのか
ランドセルを背負ったピカピカの一年生の家族ずれを何組も目にしました。
昔は入学式は桜の木の下で写真を撮っていたようですが、近年は3月に咲き終わるので
入学式には桜と一緒に写真を撮ることは出来なかったようです。
川沿いの桜は全体的にかなり老木化しており、計画的に若い桜を植えないと
私たちが楽しませてもらった桜のトンネルが、後の世代は見られない
のではないかと気になります。
今年は能登半島地方の方々が桜に勇気付けられていると思います。
私も29年前、阪神淡路大震災で黒焦げに焼けた桜の木の根っ子の方に、
一生懸命に咲いている一輪の桜を見て、非常に勇気づけられました。
こんなに黒焦げに痛めつけられて、枝も葉も無くなっているのに、
根っ子は生きていたのです。
命が芽吹くのを待っていた赤ちゃんの桜の花は、季節が来れば自力で芽を出し
何もかも失ってしまった人々に生きる勇気を与えてくれました。
東北の震災も熊本の震災も、そして今回の能登半島の震災も、
この季節は桜に生きる勇気を貰っていると思います。
あんなに可憐で華奢な感じなのに、内に秘めたる命の強さ、
生きる力の強さは、何か日本人の心を揺さぶるものを感じます。
私に生命の強さ、生きる勇気を与えてくれた根っ子に咲いたあの桜は、
あの一輪の花より上の真っ黒こげの部分は切られていました。
しかし、今では立派な木になって、周りに引けを取らない桜になっています。
強い根っ子の生きようとする生命力が、人々に勇気を与え続けてくれたのです。
見かけの綺麗さだけではなく内に秘めたる強さが、より一層、
美しさを醸し出すのだと思います。
日本の象徴とされる桜。
美しさだけではなくその秘めたる強さも、
古代の人々は知っていたのかも知れません。
儚いが故に一生懸命に咲いてくれる桜。
桜を見ると、日本に生まれて良かったなといつも思ってしまいます。
「散る桜 残る桜も 散る桜」(良寛和尚)
命を大切にしつつ、桜のように秘めたる強さを備えたいものです。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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