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最近、あるグループのセッションに参加したのですが、自己肯定感の低さや、
寂しかった気持ちは、小さい時の親との関係から来ている場合があります。
褒めて欲しかった時に褒めて欲しい人から褒めてもらえず、
寂しい思いをした人は、その寂しさがいつまでも心の中に残っているようです。
人は褒められるというのは他人から褒められたい、認めて貰いたいと思っています。
しかし、他人に褒められなくても、自分で自分を褒めてあげればよいのです。
元マラソン選手の有森裕子さん。
1992年バルセロナオリンピックで銀メダル。
1996年アトランタオリンピックで銅メダル。
2大会連続でメダルを獲得した時に、インタビューに答えた言葉が、
「初めて、自分で自分を褒めたいと思います」
これは、1996年のユーキャンの流行語大賞にもなりました。
2017年に国立青少年教育振興機構がアメリカ、中国、韓国の高校生を対象にした
調査によると「自分は価値ある人間だと思う」と答えたのは他国が8割程度に対し、
日本人は4割強程度でした。
謙虚、控えめというのは日本人の美徳かも知れませんが、
もっと自分を褒めても良いのではないかと思います。
有森さんが「自分を褒めたい」と言われたのは、メダルが取れたからではありません。
「今の自分のベストを尽くすことができた」からです。
それを一番よく知っているのは、自分自身ではないでしょうか。
よって結果ではなく、プロセスに集中する事ができたかどうかになるのです。
私たちはともすれば結果にフォーカスしてしまいます。
しかしそうではなく、どんな小さなことでも良いので、何かをクリアしたなら、
自分で自分を褒めてあげたら良いと思います。
いつも前向きに頑張り続けることがベストではないと思います。
時には褒めたり労わったりしながら、最終目的までたどり着く事の方が
大切だと思います。
ダイエットで結果としてー5kgにフォーカスするのか、
毎日30分ウオーキングするという課題のクリアにフォーカスするのか。
この場合は、他の事も習慣化するきっかけにもなると思います。
自分の課題をクリアできた時は、大いに自分を褒めて労わってあげれば、
また次に挑戦する意欲やエネルギーが湧いて来ると思います。
自分の結果は他人に褒めてもらう為にするのではなく、
自分が目標を立て、それをクリアする為のものだと思います。
それが結果に繋がるのが一番大切な事だと思います。
自分のやっている過程に対して、自分が自分で褒めれるようになると、
自然と自己肯定感も強くなり、他人の評価は気にならなくなると思います。
有森さんが思わず出た言葉は、
オリンピックの為に毎日頑張った自分を知っているから、
思わず口から出た言葉だと思います。
頑張ることは大切な事だと思います。
しかし、頑張り続けてゴムが伸び切ってしまうようにならない為にも、
時には自分で自分を褒めて労わる事も、それ以上に大切な事だと思います。
じゃ、また明日!