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人は何か判断したり選択したりする時は、先を読んで判断する方が、
良い結果を導きます。
これが命にかかわるようなことなら、尚更、先を読んで行動する必要があると
思います。
そんな大げさなことでなくても、私たちは日常生活の中でも先を読む行動が
必要とされています。
例えば、会議の資料を頼まれた時、
順番通りに留めて机の上に置いておく人。
コピーが出てくるとサッと取って、そのまま順番が逆なままで入口に積んでおく人。
人それぞれですが、頼まれた仕事はコピーするだけのことではなく、
その後どのように使われるのか。
どうすれば、相手にとって都合が良いのか。
を考えることができたなら、スムーズに気持ちよく資料が使われると思います。
予測をする時は、Aならどのように展開するだろう。
Bならその先はどうなるだろう。と、いつも考えることができるのです。
そして、その中から最善の方法を選び、実行しているのです。
先を読んで行動する人は「相手のために、自分が今できることは何か」を、
常に考えているので、ちょっとした事でも敏感に感じ取ることが出来ると思います。
何かをしようとした時、そのゴールから逆算して現時点で自分が取るべき行動が
「予測」できるようになると、それを踏まえて行動することができます。
先を読むという事は普段からそういうクセを付けて置けば、無意識に出来るように
なるようです。
保育園ではルーティンを決めると、子どもが安心して自ら動くようになるとか。
ある園では、食事の際には毎日決められた自分の椅子に座る、エプロンを付ける、
お手拭きで手を拭く、といった手順を決めて行っています。
保育士が変わっても同じ手順で準備するので、子どもは安心して続けています。
すると1歳児でも、食事の前には自ら自分の椅子に座るようになり、
自分でエプロンをつけてお手拭きも使います。
一人では上手くできないので、保育士がそっと手を貸しますが「自分で出来たね!」と、
頑張りを認めていきます。
すると保育士が大きな声で指示しなくても、園児は自然と準備ができるように
なって行くのです。
子どもは次に何をするかがわかると安心して行動出来ます。
そしてこの安心感によって、意欲や自信を持てるようになるようです。
この習慣が身に付けば、3歳位から次の行動の為に、今何をすればよいのかを
考えるようになり、戸惑うことなく次の行動に移ることができるようになるようです。
4・5歳児では、運動会のイベントについて、前もって伝えると、運動会までに
何をすればよいか考えられるようになり、子どもに任せて見守って行くことになります。
保育士が先回りして何でもやってしまうと、子どもは「どうせ自分が考えてもダメなのだ」
と思ってしまい、自信を失ってしまいます。
子どもが自分で考えて行動するのを周りが見守ってあげれば、自分は尊重されている、
愛されていると感じて自信を持ちます。
「先を読んで行動する」というのはこういった1歳ころから大人が意識して
子どもに教えていけば、小学校に行くまでには「先を読んで行動する」ことが、
身について行くのではないかと思います。
子どもの能力は、やはり無限大(∞)だと思います。
じゃ、また明日!