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私たちは「目標・目的を持って、物事を乗り越える」ように言われます。
企業の現場に課せられるのは、いつも「目標」であり「指示」「命令」です。
20年以上も前の遠い昔になりますが、
「いざなみ景気」とやらで、数字に追いかけられていた時代がありました。
今でも数字に追いかけられている所はあると思います。
その結果、各企業がコスト削減に励んだにも拘わらず、
社会全体ではモノが売れなくなるという結果になりました。
その間、現場に課せられたのは、先程の「目標」「指示」「命令」でした。
しかしドラッカーによると、企業の目的は「利益を追求する事ではない」という
ことでした。また、「数値目標を達成することも、企業の目的ではない」と。
利益や数値を目標にすると、その結果「決められたことだけをこなす、
組織の縦割りやタコツボ化」が起こったようです。
そして、心のどこかで希望を抱きつつ「上から降って来た目標に従い、
目の前の仕事をこなす」毎日になるのです。
人生の目的はしあわせになる事だと思います。
目標は目的ではなく、むしろ目的を達成するための手段に過ぎないと思います。
そこを間違えると、目標のドレイになってしまうのです。
自分の目的が「しあわせになる」ことだとすれば、最初から高い山を目指すのではなく、
自分自身が出来ると思う目標を少しづつ上げて行くことが、目的に向かう近道だと
思います。
いきなりエベレストに登るというよりは、近くの山から登り始め、段々と高い山に
挑戦しながら、エベレストに近づく方が実現しやすいと思います。
それをいきなりエベレストに登るのだと意気込んでも、途中で無理かも知れないと
思ったら、無視かも知れないと思いながら登り続けることになります。
その登り方が自分にとってしあわせかどうか。
自分自身がその目標をどう捉えるかになると思います。
自分自身が出来ると思う目標なら、必ずやる遂げることができます。
そのやり遂げた実績を高くして行く方が真実味があると思います。
「意欲と能力は違う」と言われます。
エベレストに登るつもりが途中でしんどくなれば、目標を富士山に変えても良いのです。
富士山がまだ無理だと思うなら、標高2000mの山から始めても良いのです。
自分の目的から考えて、軌道修正する方が、目的を達成しやすいと思います。
そこを抜きにして、意欲だけで目標を決めてしまうと、
「目標のドレイ」になってしまう可能性が十分にあると思います。
そうなれば、昔の会社で言う所の「ノルマ」になってしまい、
目的である「自分がしあわせになること」から
外れてしまうような気がします。
じゃ、また明日!