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7月9日付日経新聞朝刊に「体罰なき子育てへ」という記事があり、元プロ野球選手の桑田真澄氏と教育評論家の尾木直樹氏のインタビューが掲載されていました。
桑田氏は「体罰で子どもは自分で考える意志を無くします。プレーも失敗を恐れて消極的になる」と答えています。
では、体罰なき指導はどうするか。
それは「なぜならば」を教える事です。
なぜこの練習が必要なのか、時間をかけて伝えて自発的に取り組んでもらう。
その為には指導者も最新の理論を学ばなければいけません。自分の経験だけで指導は出来ない。
そして子どもに敬意を払い、意見を引き出す。大事なのは失敗から学ぶ姿勢。子どもは失敗からも多くを学びます。
これは子どもだけではなく、大人にも通じると思います。
大人の場合は「体罰」が「パワハラ」「モラハラ」に変わります。
人を育てる時に「大声で怒鳴りつける」「屈辱的な発言をしたり脅迫する」「絶対にやり遂げろ!と言う」など、
これで人が育つと思っているのでしょうか?
また、言っている本人が「暴言を吐く」「相手を認めない」「平気で嘘をつく」「自分の間違いを認めない」「相手を束縛する」「洗脳する」「細かい、欲が深い」人ならば、その人に付いていこうとは思いません。
尾木氏の場合は「成功体験の積み重ねが重要」だと言われています。
体罰の代わりに、いつも「どうしたの?」と語りかける。生徒に寄り添い、生徒と一緒に考える。
その場で問題を解決出来なくても、長期的な視点で考える。
体罰を受けると子どもはその場では問題行為を辞めるけど、それは痛みや恐怖を避けるための条件反射で、本質的な理解に繋がりません。
子どもが本当に理解するまで何度も教えられれば、自分で善悪を考えられる力が身に付きます。
教えるという事は子育てと同じで非常に根気のいる事だと思います。
自分の感情をぶつけるしか出来ない人は、教師であろうと親であろうと、人を育てる以前に自分自身を見直す必要があると思います。
じゃ、また!