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私は若い頃、職場で「○○すべき」と、よく言っていました。
すると「言っていることは正しいけれど、それは理想論だ」と、
よく言われたものでした。
「学生にとっては、こうすべき」と言うのが多かったので、
それをするために具体的に事務作業を考えれば、あれもしてこれもしてと、
かなり複雑な作業をするので、賛同は得られませんでした。
よって、いつも自分の意見は引っ込めてしまいました。
今思えば、やり方が間違っていたと思います。
白か黒か的な発想だったので、賛同できないと言われれば直ぐに引っ込めていたのです。
本当にやりたければ、賛同が得られるまで相手を説得すれば良かったのです。
そこに至らずに、べき論を振りかざしていました。
なぜそれをやりたいのか、それをやることによって現状がどう変わるのか、
相手を納得させる方法は色々あったはずです。
しかも相手が反対する理由の中には、
「手間がかかる」とか「今まではこうだったから」とか「それをやる暇はない」
とか、お役所的な発想もあったと思います。
残念ながら当時はそれをひっくり返すことは出来ませんでした。
今ではその時の自分の欠点がよく解ります。
説得の源である「なぜやるのか」「何のためにやるのか」を
きっちりと説明できなかったのです。
つまりは自分自身に芯が無かったのです。
だから、少しでも反対されるとすぐにブレてしまっていたのです。
白と黒、陰陽の中には自分の中に相手を巻き込む力があると思います。
よっていつの間にか白が黒に、陰が陽になり、
その繰り返しで進化していくのだと思います。
黒だけの世界とか、夜だけの世界とかは存在しないのです。
夜が続けば、必ず朝が来ます。その繰り返しで、時は前に進むのです。
「なぜそうするか」が真っ当なものであれば、人は集まってくると思います。
人を巻き込むことが出来ると思います。
そこまで達していなければ、自分自身の力がまだまだ足らないし、
自分の覚悟が出来ていないのだと思います。
人を説得するには、正しい考え方や熱意、そして人を惹きつける人格が
必要だと思います。
自分を信じて貰えなければ、人を巻き込むことは出来ないと思うので、
先ずは、自分の人格を磨く必要があると思います。
確かに人を巻き込んで何かやている人は、人格者であり、魅力的な人が多いです。
今日は「言葉を尽くしても、きれいごとを並べても意味がない」というセリフから、
いにしえの、そして今現在の自分の未熟さに気付かされたのでした。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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