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私達は誰しも苦手な事や好き嫌いはあると思います。
食べ物などは、小さい時に食べたら吐いてしまった。とか、
気持ちが悪かった。など、食べ物もさることながら、その時の
「吐いてしまった」とか「気持ちが悪かった」という感情で記憶されます。
そのたった1回の事が、それ以降もずーっと自分の中で嫌いなものとして、
記憶され続けているのです。
苦手な事も、私は乗り物が怖くて苦手なのですが、よくよく考えれば、
やはりそこにはそれなりの感情の記憶がありました。
昔の電車は今と違い窓を開けて走っていたのです。
小さい時に電車に乗り、窓に向かってシートに膝立ちして乗っていました。
たまたまトンネルに入った時、対向の電車が猛スピードですれ違いました。
その時の窓枠が揺れる位の風圧に圧倒され、一瞬心臓まで凍り付いたような
感覚になりました。
その時の「怖い!」が、大人になっても抜け切れず、乗り物が苦手なのです。
乗り物に酔うのではなく、恐怖の「怖い」感情です。
食べ物を克服する方法としては、
1.嫌いなのは錯覚、まやかしだと思う事
2.調理法を変えて、まずいと思っていたものを美味しいと思わす。
よく、お母さんが子どもの好き嫌いを直そうとして、工夫しておられます。
人参の嫌いな子供にカレーを食べさす時、ニンジンをすりおろしてルーの中に入れると、
何も知らない子供は「美味しい」と言って食べています。
ここで感情の記憶を塗り替えたことになるのですが、それ以降はすりおろさなくても、
小さく刻んだ人参でも食べられるようになっていました。
嫌だと思った時のマイナスの感情を、プラスの感情に上書きする事によって、
嫌いなもの、苦手なものは克服されるのではないかと思います。
私の電車嫌いも緊張状態で乗ると、余計に恐怖を感じてしまうのですが、
リラックス状態だと、大丈夫な時があります。
仕事や出張などの時は、行く前から緊張状態の連続です。
途中で気分が悪くなったらどうしよう、途中で降りて時間が間に合わなければ
どうしよう。と、マイナスのイメージばかり思い浮かべます。
これが仕事から離れて、時間の束縛が無ければ、気分が悪くなればいつでもどこでも
降りればいいや、と思うだけで気持ちが楽になり、その恐怖心は出てこないのです。
このリラックス状態を繰り返すことによって、いつの間にか克服できると思います。
小さい頃と言うのは純粋であるが故に、記憶に残りやすいと思います。
大人からすれば、そんなことと思うようなことでも、心は非常に傷ついている
場合があります。
大人はしっかりとそのあたりを見ておく必要があると思います。
海馬の新たな役割がわかってきたようで、
海馬の活性化が恐怖記憶の解消にも関わっているとか。
海馬の神経新生を高めるにはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を含む青魚を食べ、
定期的に運動するのが良いそうです。
そして、自然の中のような豊かな環境で暮らすことなどが嫌悪的な記憶を忘れ、
頭の中をリフレッシュできるとか。
これに瞑想を加えれば、かなり脳がリラックスできると思います。
じゃ、また明日!