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私達が小さい頃は、小学校も中学校も教室の掃除はみんな生徒がやっていました。
最近では先生の仕事の負担を減らすために、
掃除などの雑用は業者さんやボランティアに任せている所もあるようです。
病院は昔から業者さんが掃除。
スポーツジムも商業施設も公共施設も全て業者さんが掃除。
以前は学校なら生徒自らが掃除をし、職場も自分達でやっていました。
確かに自分達の負担を減らすには委託が良いかも知れませんが、その分、
見えたはずのものが見えなくなってしまっているのではないかと思います。
掃除にしても、何処のゴミ箱がいつも一番直ぐ満杯になるかによって、
お客様が一番そこに集まっているのがわかります。
或いはビルの階段では学生がダンスをしていたり、
パートの人が階段に座ってパソコンでシフト表を作っていたり、
行き場のない人がいつもそこでパンやおにぎりを食べていたり。
よっていつも、食べかすや飲み物の容器が置きっぱなしです。
広い階段などは、そこに色々なドラマを見ることが出来ます。
小学校などでも掃除当番があれば、真面目に掃除する子としない子がいて、
言い合いになったり喧嘩になったりします。
それもいじめに繋がっていくのは良くないけれど、
多少のいざこざは道徳の時間のようにお互いの意見を言い合って、
コミュニケーションの場となることもあります。
身の周りの掃除をするという事が、
ただの雑用の時間とだけしか捉えることが出来ないのか、
コミュニケーションの時間と捉えることが出来るのか。
そして、身の周りの掃除をすると言うことが、
社会人になってからでも、その姿勢が表れてくるのです。
私も家では散らかっていたり書類や本が積んであったりしますが、
職場では帰りは机の上は何もない状態にして帰りました。
朝、少しだけ早く職場に着くので、拭き掃除をしていたら、
その机の主の性格ががよくわかります。
机の上に何もない人は拭き掃除もしやすく、仕事もてきぱきとこなしている人です。
反対に書類が山のように積んでいる人は、机の拭き掃除もしにくく、
いつも書類を探している人です。
時には書類が崩れて、散乱している書類を整理するのに時間がかかっています。
松下幸之助氏は松下政経塾の塾生に対して、
「君ら、日本の掃除をする前に、身の周りの掃除をせえ。
 身の周りの掃除が出来ない人間に、どうして日本の掃除ができるんや」
と、諭していたそうです。
イエローハットの鍵山秀三郎氏もトイレ掃除の徹底で有名です。
その鍵山氏もトイレ掃除をする姿を見せて、
社員とコミュニケーションを取られていたのだと思います。
たかが掃除、されど掃除。
自分の掃除に対する考え方、仕事に対する考え方が現れるようです。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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