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「与えたものが返ってくる」とよく聞きますが、私の場合、与える前から
頂いてばっかりのような気がします。
よって、何かお返しをしたくなります。
スポーツジムにはお風呂に入りに来ている年配の会員さん達の時間帯に行くので、
食べ物を頂くことが多いです。
シャワーの出方の良い場所を譲ったり、重たいドアを開けてあげたりしただけで、
次の日には何か少しでもお菓子を頂いたりジュースを頂いたり。
ジュース類はあまり飲まないのですが、スーパーでは売っていない濃厚なジュースを頂き、
翌日お礼を言うと、頻繁に頂くようになりました。
中身が濃厚なので、1000mlのパックでもかなりの重さに感じます。
それを私より年配の方が電車に乗って遠くの市場で買ってきてくれるのです。
最近それを容器に入れて凍らすと、適度の固さのシャーベットになり、
美味しくてハマってしまいました。
それをその方に伝えると、早速シャーベットにして美味しかったと喜ばれました。
するとまた、シャーベットに出来ることを教えてくれた授業料と言って、
また1本買ってきてくれました。
なにかお礼の気持ちが、2人の間をくるくる回っているような感じでした。
与えたものが返ってくるのは食べ物や品物ばかりではありません。
喜びや怒り、哀しみや楽しみ、愛なども返ってきます。
そして、その感情の発生源は自分自身なのです。
自分が愛ある態度で接していけば、向こうからも愛ある態度で返ってきます。
相手は自分の鏡であり、自分が発したものはブーメランで自分に返ってきます。
一時は「ギブ&テイク」ではなく、「ギブ&ギブ」だと言われましたが、
今は「ギブ&ギブ」が当たり前になってきています。
損得なしで相手に与え続ける事。
それは利他の精神に繋がると思いますが、利他の精神でやっていたことが、
強いては自分の為にやっている事にもなります。
母親の為にやっていたこと、買っていたものが、今その年齢になった自分に
跳ね返ってきて役立っています。
人生の先取りのようで得した気分です。
或いは、相手の為にと思ってやっていることが、やはり形を変えて
自分自身の成長に繋がっています。
目に見える「もの」ではなく、目に見えない「もの」として返ってくる場合、
それは幸せを感じさせてくれる場合もあります。
感情で感じたものが意識となり意識が行動へと繋がっていく。
与えたものが自分に返ってくるのなら、
どんどん愛あるものを与えたいものです。
じゃ、また明日!
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