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私達は友達や知っている人が落ち込んでいたら励まそうとします。
しかし、せっかく励まそうとしても、反って相手を傷付ける事もあります。
つい口に出てしまうのが「頑張れ!」ですが、この言葉は相手の状況によっては
反って言わない方が良い時があります。
励ますタイミングも良く考えないと、効果的に励ませない時があるようです。
何かショックな出来事に遭遇した直後は「見守り期」
気持ちが落ち着き始めた「回復期」
この2つをしっかり見定めていく事が大切です。
以前、落ち込んでいた人にある人が声を掛けたのですが、その時の言葉が
「頑張れ!」だったのです。
すると、保健の先生をしている人から「頑張れ!は、言ってはいけないの」
と、注意されていました。
見守り期はその人がショックな出来事に合った直後なので、そのショックなことが
受け入れられていなかったり、怒りの感情で溢れていたり、また、自尊心が
傷ついたりなど、精神的に不安定になっている可能性が高いからです。
このような時は、こちらが励ますつもりで言っても、掛けた言葉を悪い方に
解釈してしまう可能性があります。
よって、励ます言葉よりも「お話を聞きますよ」と伝えたり、
「あなたをわかってあげたい」という気持ちを伝えたり、
こちらが見守っているという意思を伝えることが大切になってきます。
相手の気持ちが落ち着いてきて「回復期」に入ると、
そこで話を聞くことから始まるのです。
すると同じ励ましの言葉であっても、前向きに受け取られやすくなり、
前向きに解釈されやすくなります。
そうなると、先ずは相手の話をよく聞いて、共感の言葉をかけていけば良いのだと
思います。
私の周りは女性ばかりなのですが、女性は話をしてくれます。
むしろ落ち着いてくると「話を聞いて欲しい」と言う状態になり、
話を聴いて貰うだけでストレスが発散される場合があります。
反対に男性の場合は、自尊心の関係であまり話したくないようです。
むしろ話すことがストレスになってしまう事もあるようです。
よって、男性の場合はこちらの言葉が押し付けや説教のように捉えてしまい、
かえって負担をかけてしまう可能性があるので、無理に聞き出すのではなく、
「話したくなればいつでも聞きますよ」とか「いつでも傍にいるからね」とかの
方が良いと思います。
人を励ますというのも良く考えないと難しいです。
良かれと思って励ましたつもりが、相手にとっては鬱陶しく感じる時も
あると思います。
私も母が入院をしている時、仕事の前に病院に行って身の周りの世話をし、
急いで帰って来て父の朝食の用意をして、自分のお弁当を作ってから
仕事に行っていた時がありました。
そんな時は1分でも時間が欲しいのに、毎朝、母の姉妹から電話があり、
今朝の状態はどうだったか聞かれていたのです。
そして最後にいつも「頑張って、ちゃんと世話をしてあげてね!」と、
言われていました。
私としては頑張っているつもりなのに、これ以上どうしろと言うのか。
と、その時はその電話が負担になった時もありました。
叔母たちは私を励ましてくれていたのだと思いますが、その時は素直に
受け取れませんでした。
友達や親しい人が沈んでいると、励ましたくなります。
しかし、相手の状態をよく見極めて力になっていくことが大切だと思います。
じゃ、また明日!