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自分の吐いた言葉は「一番に自分の耳に届く」と言われています。
よって汚い言葉、イヤな言葉を吐けば、それを一番に自分が聞くことになります。
確かにそうですが、人に何かを伝えようと思う時は言葉は相手のためにあるのです。
相手のためにあるという事はどういうことかと言うと、
自分の気持ちがちゃんと相手に伝わっているかどうかという事です。
大切な人を大切にするという事は「相手のために自分を犠牲にすること」ではありません。
年代・世代によって考え方、価値観は違うので一概には言えませんが、
私と同じ古い年代になってくると、ご夫婦でも片方が言いたい事が言えず、
円満に治めるために我慢をしているのです。
と言うより、諦めの境地に達しています。
すると「自分ばかりが我慢をしている」不満が募り、限界に達すると
自分から関係を切ってしまうのです。
よってその前に「自分の気持ちを素直に伝えること」が大切なのだと思います。
よくあるのが、家族の帰りが遅かった時
「なんで遅かったの! 遅くなるなら電話位入れてよ!」という会話です。
夕食を作ってずっと待っていたかも知れません。
事故に遭ったのかと、心配していたかも知れません。
なのに、顔を見るなり怒りの言葉が先に出てしまいます。
本当は「電話さえくれたら、いつでも温かくして食べれるようにしておいたのに」
本当は「電話さえくれたら、こんなに心配せずに何時には帰ってくると待っておれたのに」
と言うのが本当の気持ちだと思うのです。
心の中の「好き」であったり、「大切」であったりは、言葉足らずだと伝わらないし、
反って誤解されてしまいます。
人はなかなか素直にはなれず、心にもないことを言ってしまう時があります。
また、こちらが誠実にふるまっても、相手が同じように真摯な気持ちで返してくれるとは
限りません。
しかし、自分にとって大切な人だと思うなら、相手を信じて素直な気持ちを伝える方が
賢明だと思います。
大切な人を大切にするという事は、相手に対して依存的でもなく、支配的でもなく、
お互いが認め合えるような関係だと思います。
よって、そこには歩み寄れるものがあるのです。
お互いが歩み寄りつつも、最終的には自分の判断で自分が責任を取れば良いのです。
結果、自分も相手も居心地が良い関係が築けるのではないでしょうか。
そのための言葉は、自分に嘘をつかず、相手に攻撃的にもならず、
自分の素直な気持ちを伝えることが、「相手のためにある言葉」だと思います。
これは家庭内に限らず、職場の人間関係であったり、友達同士であったり、
色々な人々との関係の中でも「言葉は相手のためにある」のだと思います。
よって、相手のために言葉を選びつつ、
こちらの思いを素直に伝える必要があると思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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