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最近の電話での営業にも、かなりテクニックが入ってきました。
「助けると思って買ってください」と泣き脅し型や、人の話を聞かない強引型。
大抵はこちらが勝って、向こうが諦めるのですが、先日はつい買ってしまいました。
最初は若い女の人からの電話で、北海道のカニを買って欲しいとの電話でした。
かなりの量をお安くしておくからとのことでしたが、冷凍庫も一杯で入れないからと
お断りしました。
では量を半分にするからとのやり取りをしていたら、いきなり横から電話を取って
その会社の代表の方が電話口に出られました。
横で話を聞いていて、察していたのでしょう。
量を半分にするからという所から話が始まりました。
カニを減らした分、他の海産物に変えて送るからと。
私は魚類はあまり食べないので、断る口実にホタテやイカしか食べないというと、
「一度、北海道の美味しい海産物を食べて下さい!」と、言い切り型になって、
「値段分をそれに差し替えます」になりました。
この段階で私は自分の好きなものを買う事になってしまっていたのです。
相手の説得の強さに押されてしまった感じでした。
その後、配送センターから確認の電話を入れますので、確かめて下さい。
とのことだったので、その間、海産物の会社名、電話番号をパソコンで調べると、
確かに問い合わせは何軒もされていましたが、怪しいという情報はありませんでした。
そうこうするうちに配合センターから確認の電話がありました。
半信半疑で指定日を待ちましたが、届いてみると冷凍でしたが、
どれも美味しくて値打ちのあるものでした。
しかも魚は食べないと言っていたのに、これなら食べるだろうと思われたのか、
サケの頭から尻尾までの半身も入っていました。
この売り方は「一度試食してみませんか?」ではなく、「買って食べてみてください!」
という「強いお願い」です。
諦めそうになった女の人から電話を奪って、買わせたのです。
結局、この社長の勝ちです。
これは今日知ったのですが、「CTA」=「Call To Action」と言って、
「行動喚起」になるようです。
「こうしてください!」という「強いお願い」です。
しかし、結果的に社長は私に買わすことが出来たし、
私は自分の好きなモノばかり送ってもらうことが出来たので、
損した気分にはなりません。
しかも、この金額でこの内容・品質なら納得が出来るものでした。
ホタテの貝柱も数の子の松前漬けも立派で美味しく満足のいくものでした。
おまけに話には全く出てこなかったサケが入っている所など、
次また電話がかかって来たなら、断る理由がなくなりそうです。
コロナの外出規制のせいで、食べ物屋さんは死に物狂いだったと思います。
それを卸しているこの海産物屋さんもお店に卸せなくなって大変だったと思います。
その間、この社長さんは売り方の勉強をされていたかも知れません。
電話口の自信が、次に繋がる第一歩だと思います。
じゃ、また明日!