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最近外国に住んでいる日本のタレントさんや、外国旅行に行ってきた人が言うのは
「日本は遅れている」「日本は取り残されている」「日本ヤバい!」という発言です。
豊かさの点で日本が台湾に抜かれたり、GDP(国内総生産)で近い将来韓国も
日本を抜く可能性が高いという事です。
賃金は数年前から韓国に抜かれています。
しかし、それを理解している人はごくごく一部の人だと思います。
日本の国際的地位の低下の原因は、「円安」と「GDPの成長率の低下」です。
そして成長率の低下の原因の1つが、高齢化が進んでいる事です。
この状況からすれば、今の状態が続けば日本は「先進国の地位を失う可能性」が
高まっているようです。
まさに「貧しい国日本」です。
外国人旅行者が日本に沢山来るのは、日本が貧しい国になって爆買いしやすいからです。
TVのインタビューでも「今回は200万円持ってきました。使い切ろうと思います」と、
比較的若い世代の人が言っていました。
日本が貧しくなると、人材も貧しくなってきました。
日本の人材の質が低下しています。
日本には安い人材しかいないのかというとそうではなく、
本当は能力があるのに、今の日本の社会構造のために、それを発揮できないのです。
多くの有能な人材が、潜在能力を発揮できずに安い賃金に甘んじているのが現状です。
                      (以上、一橋大学名誉教授 野口悠紀雄氏)
少し前に、中国の家電大手「Haier(ハイアール)」の日本地域CEO(最高経営責任者)の
杜鏡国(と・きょうこく)さんにインタビューしたドキュメントがNHKでありました。
若者がこの会社で高い目標に向かって頑張れば、市場で価値が認められ、会社の為にもなるし、
個人の収入も上がる。会社も個人もWin・Winの関係になる。
日本市場には引き続き投資を続ける事が重要だと考えていますが、
一番重要なのは人材育成に対する投資です。
社員にとってやりがいのある仕事、また家族に対しても自慢できるような仕事を通して、
特に若者を育てる。
早く有能な人材になれる様に投資をすること。
会社に何ができるかというと、時代に合わせて進歩すること。
今までの成功体験を捨ててでも、新しいチャレンジをする気持ちは、
非常に重要だと思っています。と語る杜氏。
日本の幹部クラスに欠けているのは、この辺りではないでしょうか。
中国や韓国では、人を育てることが豊かな国になるという意識があると思います。
しかし、日本でそういう意識のある企業はどれほどあるのか。
それが今の「遅れている日本」を作っているような気がします。
ドキュメントの中で日本の女性が日本企業を辞めてこの会社に来ました。
まだ20代後半か30歳そこそこだったと思います。
その女性が言うには「日本で提案しても却下される案件が、この会社では採用される。
お給料も日本よりずっと良いし、働き甲斐・やりがいがあってこっちに来てよ良かった」と。
日本は自国の原石をほったらかしにしている間に、外国に引き取られ磨かれて
輝く人財となって他国を豊かにしている図式を描いてしまいます。
国を豊かにするには、やはり人材育成が必要だと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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