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先日来から日本列島では寒波が襲い、各地で雪の被害が出ています。
日本の高度成長期には家電三種の神器として、洗濯機・冷蔵庫・TVが発明され、
高度な文明化によって人々の暮らしは楽になりました。
冬の寒い時期の洗濯、夏の暑い時期の食料の保存、家で映画が見れるテレビ。
これらの時代は「役に立つ価値」として物事が解決されて行きました。
人類は文明化を達成しました。
現在ではさらに進化し「意味的価値」が求められるようになりました。
しかし今回の寒波による停電などを見ていると、電気が復旧しない限り
昨日までの日常は止まったままです。
夜でも明かりがつけられないので真っ暗。暖房は入らないので寒いまま。
家電三種の神器も使えないままです。
携帯電話は繋がりにくいか繋がらない。そして充電は出来ない。
車は立ち往生し長蛇の列の中で運転手さんは飲まず食わずで震えています。
酸素が必要な魚介類も電気が復旧するまで命が持つかどうか。
我々は、あまりにも便利なモノに依存しすぎて、
電気が止まると何もかもがストップしてしまいます。
モノを手に入れる時代は終わり、モノを捨てる断捨離の時代です。
これからは「敢えて不便」が「意味的価値」を持つのかも知れません。
この冬、ウクライナはロシアの侵攻によりエネルギーインフラの半分が、
損傷或いは破壊されて電力を失っています。
ロシア軍はウクライナの電力系を標的とした戦術を取っています。
それにより病院や医療施設が、最低限必要な燃料や水、電気が不足しています。
産科病棟には保育器が、血液バンクには冷蔵庫が、集中治療室には人口呼吸器が必要ですが、
エネルギーが足りません。
この冬はマイナス20度まで落ち込むと予想されています。(BBCより)
私はいまだに戦争の価値や意味が全く分かりません。
約10年前に、女子が教育を受ける権利を訴えて武装勢力に頭を打たれた
マララ・ユスフザイさんが、ニューヨークの国連本部で演説し、
「すべての子どもに教育を受ける権利の実現を」と訴えました。
そしてノーベル平和賞の有力候補となり、国連で演説をしました。
「1人の子ども、1人の教師、一冊の本、1本のペンでも世界を変えられる!」と。
10年経った今、マララさんの訴えがどれだけ大切か。
「武器よりもペンを!」です。
我々はこれから先、「武器よりもペンを」持ち、
「敢えて不便」を体験していく必要があると思います。
じゃ、また明日!