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私はよく他人の問題に首を突っ込むクセがありました。

誰かに相談されると、何とか答えなければと、その相談ごとを解決しようとしていました。
そしてまた、解決することが良いことなのだと信じていました。
今となっては、それはお節介やきの何ものでもなく、他人の課題に介入することになるのだとわかったことです。
「7つの習慣」で言えば『影響の輪と関心の輪』、「アドラー心理学」で言えば『課題の分離』。
どちらも、自分がコントロール出来ない事柄に集中したり、本人が選択すべき課題に口出ししたりと、余計なお節介なのです。
他人にお節介をやいている間は自分のことが疎かになります。本当は他人のことより、自分自身をどうにかしなければいけないのに、自分の問題を棚に上げて他人の課題に入り込んでしまいます。
それは自分自身の問題解決から逃げていることであり、本来は自分自身の課題を解決しなければならないのです。
自分自身の課題に目を向けたくないから、他人の課題に口出しするようになるのです。
自分の課題から逃げているだけならまだしも、もっと迷惑なのは、他人の課題に口を出すが故に本人が自分自身で解決すべき課題のチャンスを、奪ってしまうことになり兼ねないのです。
自分が結論を選択しなければ、自分が最後まで責任を取ることが出来ず、失敗した場合は他人のせいにしてしまいます。
よくあるのが、就職を決める時、本人が選んだ会社に対し親が「小さな会社だから」とか「仕事がきつそうだから」と反対する。
転職をしたい時、奥さんが「今より収入が減るから」と反対する。
どちらも心配をするのはわかります。誰でも安定を望むので、安全な道を選ぼうとします。
しかし、小さな会社で困るのは、親が親戚や知人に「息子は○○会社に就職しました」と、有名な大きな会社名を言いたいからではないのでしょうか。
今より収入が減って困るのは、奥さんが家計のやりくりが大変になるからであって、夫の仕事のやりがいよりも家計を選択しているからではないでしょうか。
極端な言い方をしましたが、ここでは本人の希望や選択と、家族との間にずれが起こってしまいます。
ただ単に反対したり口出しすることは、本人に妥協の選択を強いるのではないかと思った次第です。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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