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日常会話の中でも「想像力を働かせなさい」という言葉はよく聞きます。
想像力を働かせるということは、実際に見たり聞いたりしたことが無いことや、
経験したことが無いことを頭の中で思いうかべる能力の事です。
抽象的なことや概念的な表現のその裏に隠れている背景や意味を捉えることです。
「人を笑顔にしたい」というのも、自分の人生の目標にしている方もおられます。
それを「もっと具体的に言わないとわからない!」と即、返す人もいますが、
「笑顔」の中には、それぞれの人が一生懸命考えた「笑顔」があり、
その人なりの笑顔を構成する要素があるはずです。
そこを読み取って行かないと、その人の「笑顔」を理解することは出来ないと思います。
その言葉は何を意味しているのか。
背景には何があるのか。
それらを考えたり、想像力を働かせると言うことは、そのものを理解する上で
非常に大切だと思います。
それは人の立場に立って考えることに繋がると思います。
例えば、1枚の絵画を見たとしても、目で見える部分だけでその絵画を評価するのと、
目には見えていない部分や、作者が何を伝えたかったのかを想像して見るのとでは、
全く違った解釈になります。
想像力は見るものだけではなく、人間関係にも必要です。
「相手はどう思っているのだろうか」と想像したり、
相手に対していたわりの気持ちを持つことによって、思いやりの気持ちが出てきます。
自分発信の気持ちで相手を見ても、本当の所の相手を見ることが出来ません。
本当の意味での思いやりは相手に起点を置いて初めてわかるものだと思います。
相手の為に何かしたいと思っても、自分の立場からこうしてあげたい、ああしてあげたいと、
自分のしてあげたいことばかり考えると、結局は自己満足になってしまいます。
本当に相手の為になっているかどうかは、わかりません。
相手は何をすれば喜んでくれるのだろうかと想像力が必要になってくるのです。
想像力を働かせることによって、相手に対して思いやりの心が生きてくるのです。
想像力を働かせる人は、相手の気持ちがわかりやすいので「相手の痛み」もわかります。
相手の痛みがわかるから、何か助けてあげようとするのです。
よって、色々な人との人間関係が良好になって行くのです。
将棋なども非常に想像力を働かせます。
次こう打てば、相手はこう打ってくるであろう。そうなればこっちはこう打って・・・と。
先の先の先までを見通して現在を決めて行きます。
単純に目の前の状況だけで対処すれば、すぐに負けてしまいます。
相手の立場に立ち、相手の気持ちがわかる人になりたいものです。
じゃ、また明日!