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私が昔からよく聞いていたのは「蛇の道はヘビ」という言葉でした。
曲がりくねったヘビの通った道を辿ればヘビに行き着くというものですが、
牛の足跡を借りて(辿って)牛を見る(見つける)のも同じだと思います。
「月を指し示す指を借りて月を見る」というのも同じだと思うのですが、
この時に「指は月を見る為に借りるものだ」というのがわかっていなければ、
いつまで経っても指し示している指にしか目がいきません。
そうなると、いつまで経っても月の方を見ることが出来ないのです。
私はいつもこのパターンです。
指にばかり拘ってしまいます。
この指というのは「言葉による教え」です。
その言葉にばかりとらわれると、本当の教えに辿り着くことは出来ないということです。
理論武装が全てだという考えの人がいます。
理論で完全武装すれば相手に負けない、と。
勝ち負けに拘る人はそれで良いかもしれません。
しかし、本質を知りたい場合は理論だけでは知ることが出来ないと思います。
なぜなら、本質は勝ち負けではないからです。
言葉による教え(理論)は1つの手段であって、手段に拘り過ぎると
手段が目的にすり替わってしまうからです。
ある方のオーディオブックを聞いていると、
「先ず私を信じてください。そして時には疑ってみて下さい」と言われていました。
これが「言葉による教え」を学ぶことにより、ある時点でその「言葉による教え」を
否定する事だと思います。
その否定というのが、「指」から離れて「月」を自分の目で直接見る事だと思います。
自分の目で直接見ることでしか、悟ることは出来ないのです。
理論ではなく、真理が本質に繋がるということだと思います。
理論で一瞬悟った気になったとしても、
それは実践・行動を伴わないと本質には辿りつけないのです。
言葉による教えを否定して、自分の目を月に向けたいと思っています。
じゃ、また明日!