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学校とは「生きる事」を教える所だと思っています。
知識を教えるなら最近はSNSの方が色々な知識で溢れかえっています。
知識はyoutubeで十分教えられると思います。
では、学校では何を教えるのでしょうか?
子どもたちの心の奥底にある実感的基盤は、感動をはじめとした様々な体験から得られます。
そして、これらは日頃の行動に反映され、子どもたちの生き方にも影響を与えるのです。
子どもたちは他者との関わりの中で豊な感情を身に付け、生きる意味を見出していくのです。
その為にも、お互いを理解し合い支え合う気持ちや、その想いを伝える力を養うのです。
「生きること」つまり「命の大切さ」は、一人1人が心から実感することで育まれると思います。
見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる、と言った五感を通じて感じることを大切にし、
自分の言葉で表現できるようになることが大切です。
子ども達は親を含め、周りの大人達の背中を見て育ちます。
大人達の生や死に対する真摯なまなざしが、子ども達に命の大切さと向き合う力を与えます。
授業の中で、知識を教えると同時に「生きるということ」「命の大切さ」を
一緒に考えて行くのだと思います。
私が習った先生方は、よく脱線して科目以外の事も話されていました。
結局はその脱線した話が頭に残り、色々考えさせられたのを覚えています。
その中で学んだのは「生きるって素晴らしい」「生きていることは楽しい」という、
「今のままの自分でいいんだ」という、自己肯定感を感じました。
また、学校行事などを通じてクラスの連帯感も感じることが出来ました。
これらの経験が社会に出てからの人間関係に繋がって行ったのだと思います。
また同時に「かけがえのない命」「命の繋がり」を感じさせてくれました。
子どもたちは自分を肯定し、自分はかけがえのない者だとして捉えることで、
生きている喜びを感じ、だからこそ命には限りがあり、
その命は先祖から脈々と受け継がれて今の自分があるのだと、感じさせられました。
そして、生きているという事の感謝が、全ての命を大切にする心に繋がって行ったのです。
時代が違うと言えば違います。
しかし「生きること」や「命を大切にすること」は原始の時代から同じです。
脈々と受け継がれてきていると思います。
それを伝えるのが大人の役目だと思います。
昨今の学校教育は変わってきています。
知識はどんどん増え、価値観も変わってきています。
しかし、そんな中で「生きること」「命を大切にすること」は変わってはいません。
変わってきているとすれば、背中を見せている大人が変わってきているのです。
じゃ、また明日!