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これからの時代はポータブルスキルが必要だと言われています。
その中の1つに「課題発見力」と言うのがあります。
経済産業省「社会人基礎力」の定義では、
「現状を分析し、目的や課題を明らかにする力」とあります。
個人が企業・組織・社会とかかわる中で活躍し続けるためには、
「自らが課題を提起し、解決のためのシナリオを描く自立的な思考力」
が必要になってくるのです。
これとは別に「問題解決力」と言うのもあります。
これは、すでに誰かの手により発見されている問題を解決する力です。この問題解決力に対して、
「課題発見力」は問題がないとされる状況でも、未来を見据えて自ら新たな課題を発見する力です。
そこにはビジュアル的イメージの創造力も必要になってきます。
今後、AIがどんどん社会に進出してくると思います。
そのAIが不得手な事の1つが「課題発見」です。
AIは膨大なデータの中から処理はしますが、未来を見据えることは、
まだまだ人間の能力が必要な部分だと思います。
この課題発見力を身に付けると、色々な場面で役に立つと思います。
目標が達成できても、そこで留まることなく更なる発展に向けて課題を見つける。
既存の商品では何が足りないのか、もっと顧客満足度を上げるにはどうすれば良いのか課題を見つける。
業務の効率化を進めるには、今までの当たり前を疑い、より良い方法を探求する課題を見つける。
全体的な視点に立ち、誰にとっても働きやすい環境を叶える課題を見つける。
今回のコロナのように価値観が変わってしまう場合でも、
柔軟な発想で課題発見に取り組むことが必要になります。
このように課題発見がなければ現状が当たり前となり、現状で満足してしまいます。
私も今までは現状で満足し、現状が一番良いと思っていました。
しかし、課題発見力の事を聞くと、見えていた世界が満足するものではなく、
当たり前と思っていたことが当たり前ではなく、
問題がないと思っていたことが問題で、その裏には沢山の問題があったのです。
そう思うと問題がないと思っていた事こそ、問題であったという事です。
課題発見力を意識するかしないかで、今後の自分の世界が変わってくると思います。
ポータブルスキルに一歩近づくためにも、課題発見力を身に付けたいと思います。
じゃ、また明日!