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「相手の立場に立って考える」と言うのは、人間関係やビジネスシーンでもよく聞きます。
しかし、ここで私も間違えていたのですが、
相手の立ち場に立って考える時、相手の顔を想い浮かべて、
「相手はどう思っているのだろう」と想像していました。
でもこれって、相手の立ち場に立っているのではなく、
あくまで自分の立ち場から相手を想い浮かべていただけの事なのです。
相手の立場に立った時は、相手の眼に映っている自分の姿を見るという事です。
自分が相手になり切って、見たり、聞いたり、感じたりすることが、
相手の立場に立ったという事なのです。
誰かにプレゼントを贈る時でも「何をプレゼントしたら喜んでくれるだろうか」と、
相手の顔を想い浮かべていました。
もしかしたらそのプレゼントは自分が相手に対して押し付けていただけかも知れません。
自分が相手だったら喜ぶかもと、自分目線で考えていたからです。
そうではなく、相手が自分から受け取って喜んでいる顔を自分が見て、
自分もまた喜んでいる姿が想像できてこそ、相手の立場に立ったと言えるようです。
これはビジネスの世界で「常にお客様視点で考え抜く」という
「顧客志向」に通じると思います。
顧客に認められる価値を生み出しているかどうか。
直ぐに思いだすのが「顧客のために!」です。
しかし、それは自分目線での考え方になります。
自分が顧客に対してどう思うかであって、顧客がそう思っているかは別です。
「顧客のために」ではなく、「顧客の立場で」と言うのが正解のようです。
以前、読んだ文章に
「ドリルが売れるのは、顧客がドリルを欲しいのではなく、穴を開けたかったから。
ドリルはあくまでも穴を開ける為の手段であって、本当に必要としているのは、
穴=価値である」と。
「顧客志向」とは、この価値を実現し、
最大限に顧客満足を満たす事を軸に考え抜くことなのです。
相手を喜ばす事も、顧客を喜ばす事も、結局は相手の立場に立ち、
顧客が望んでいる事を実現さすのが、結果的には自分の喜びでもあると思います。
これを知ると、今までどれだけ相手の立場に立っていなかったかを想い起します。
私の場合、自己満足の世界だったようです。
じゃ、また明日!