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私達はこの世を去った時、あの世には何も持って行くことは出来ません。
財産も、家も洋服も自分が買ったもの、自分が築いた肩書や思い出も、
何も持って行くことが出来ないのです。
しかし、種を蒔いておくことだけは出来ます。
その種は「人の心に与えたもの」だけです。
何気なく言った言葉が、その人の人生を変える事もあります。
何気なく伝えたことが、その人のターニングポイントになる事もあります。
ものは与えても消えてしまいます。
しかし、知恵や生き方は、その人の心が受け止めてくれたなら、
いつまでもその人の心に残っています。
よって「培う」とか「育む」とかいう言葉があるのだと思います。
花を咲かすものは1年で咲きます。
しかし実のなるものは数年育てないと、すぐには実を結んでくれたりしないのです。
人間も同じです。
やっぽど素質があれば1年で実を結ぶのかも知れませんが、
大抵は何年もかかります。
そして、その実は自分がこの世を去ってから見事に実を結ぶ場合もあります。
特に教育の場合は、自分の目でその実を確認出来る事は少ないと思います。
学校という教育現場であったり、社会という人材教育現場であったり。
その時、その人の心に、どのような種を蒔いておくことが出来たか。
与えたその種だけしか残すことは出来ないのです。
教育というのは、すぐには結果は出ません。
直ぐには結果が出ないからこそ、丁寧に育てる必要があるのです。
自分がこの世を去った時、次世代に遺せるのは大人達が蒔いた種だけだと思います。
しかも、「人に与えたもの」だけです。
そう考えると、生きているうちにどんどん「与える」ことをしなければ、
自分の種さえ渡すことが出来なくなってしまいます。
私は人さまに何を与え、何を伝えたいのか、
もう一度整理してみます。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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