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今から18年前の2003年に出版された本で「お金のいらない国」(長嶋龍人)というのがあります。
ちなみに著者が書かれたのは、1993年だとか。
私が読んだのは数年前ですが、
その時にこの本のような国が実現する可能性はあるだろうなと思っていました。
現在の社会生活における価値観は「お金」ですが、
そもそもお金は物々交換の手段として生まれたものです。
お金そのものに価値があるのではないのです。
生まれた時から、何かを食べるにしても服を着るにしても、日常の生活用品を手に入れるにしても、
すべてお金と交換でした。
よって「お金が無ければ生きて行けない」と思い込んでいました。
しかし、お金が出来るまでの時代は物々交換・物品交換で生活が出来ていました。
日本での最初のお金は、708年(和同元年)に作られた「和同開珎」(わどうかいちん)
だと言われています。
しかし人や動物は本来、空気と水と食べ物があれば生きていけたのです。
今では服も必要かも知れませんが・・・・。
私が昭和のホームドラマを見ていて疑問に思ったのは、父親が何か嫌なことがあったら、
ちゃぶ台をひっくり返して「誰にメシを食わせてもらってるんだ!」というシーンでした。
父親がお金を稼いでいるから、お前らは生きておれるんだ!だからオレのいう事を聞け!
私の父は全く反対の人でしたが、
このホームドラマのお陰で自分の食べる分は自分で用意しようと思ったものでした。
最近あちこちでその地域にしか使えない地域紙幣なるものが生まれてきています。
サイト上のムラで新しい貨幣を発行するのです。
サイト上のメンバーは、新サイトで「何かしらのサービス」や「商品」を売る時に
その貨幣を交換し合うというものです。
ただしそれは3カ月で消えてしまう電子マネーです。
よって、メンバーが魅力ある商品やサービスを提供しないと、その「経済圏」は衰退してしまいます。
現在の日本円の経済圏にはルールがあります。
もしかしたら、マスクを付けないとお店に入れない。
もしかしたら、お酒を売ってはいけない。
もしかしたら、ワクチンを打たないとお店に入れない。
といったルールです。
お店もお金の為にルールを守らなければいけません。
レストランも全ての人に食べて貰いたいのに、ワクチンを打ってる人にしか売れない。
すべては「お金の為に」です。
貨幣が出来るまでの人々は現在の人々のように、お金に支配されていなかったと思います。
気持ちはもっと良いサービスをして喜んで貰おう。
もっといいものを作って驚かしてやろうという気持ちで仕事をしていたのではないかと思います。
お金にとらわれることによって、本来の働くという純粋性が揺らいできているように思います。
反対に、純粋性でもって働いている人もいます。
これからは働き甲斐にとらわれる人とお金にとらわれる人と、
2極に分かれていくのではないかと思います。
これも風の時代の変化かも知れません。
じゃ、また明日!