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長野県伊那市にある伊那小学校は「チャイム」も「時間割」も「通知表」もない小学校で、
総合学習を取り入れている小学校として有名です。
しかも60年前から、このようなスタイルの伝統ある公立の小学校のようです。
街中にある小学校で、周りには商店街もある高台に位置する小学校です。
テレビで見たことがあるのと、卒業生や興味のある方のblogで知りました。
小学校では動物たちが飼われており「ともがき広場」は、子どもたちが自分達の学習などで、
自由に使える場所です。
ヤギのお世話をしながら学ぶのは「目的達成の為には自分達でやり方を考える」こと。
総合学習は、各クラスで学びのテーマを持つそうで、子どもたちが主体となって決めます。
「動物の飼育」を総合学習テーマに選んだクラスでは、1年生の時から飼育しているヤギが、
子供を産んでお母さんになりました。
出産のときは、テントを張って交代で見守り、出産場面に立ち会ったそうです。
そしてヤギの子供たちが大きくなっているかを確認する「体重測定の日」があります。
先生がヤギを抱えたまま体重計に乗り、その後、先生だけの体重を計ります。
「先生とヤギの合計体重 ー 先生の体重 = ヤギの体重」
ここで急遽、算数の授業になります。
ヤギの体重に出てくる、小数点は2年生ではまだ習ってはいませんが、
子供たちの「ヤギの体重を知りたい!」という想いが、
教科書的学習範囲を超えて行くのだと思います。
飼育小屋も子供たちが作ります。
板を張り付けるのに釘は何本必要か、子どもたちで考えます。
先生に答えを教えて貰えば早いのですが、自分達で考えて作るという体験は、
子どもたちの財産になって行くと思います。
子供たちが飼育小屋を作る過程で、囲いの一部を一枚板にすれば楽なんじゃないかと
先生は思ったけれど、子供たちは1枚1枚間隔を開けて打ち付けて行きました。
完成してから先生が気付いたのは、子どもたちは板の隙間から伊那の街並を、
ヤギさんに見せたかったんだという事でした。
子供たちの「知りたい!」という内側からの欲求を大切にしている学校でした。
親子2代でこの小学校に通っている父親は、
・小学校は勉強だけをするところではない。
・友達関係を構築し、基本的社会ルールを学ぶ。
・各行事を通して自主性と協調性を育む。
・基礎学力は家庭学習の習慣化で培うもの。
と考えるようになりました。
だからこそ、いじめのような陰湿な事は即座に排除されて当たり前なのです。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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