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最近、中学生位の子供による色々な犯罪が増えているような気がします。
しかも、動機があまりわからないのです。
今日読んだ本の中で、表からは見えない部分がわかりました。
それは、犯罪を犯す子供たちが見る世の中は、全てが歪んで見えていたという事です。
彼らの中には発達障害や知的障害の子供もいます。
その彼らが、犯罪を犯すまでには誰からも気付いて貰えず、
「不真面目な子」「やる気がない子」として見られていたのです。
実態は、簡単な足し算や引き算が出来なかったり、漢字が読めなかったりします。
また、簡単な図形を写せなかったり、短い文章すら復唱出来なかったりします。
よって、見る力、聞く力、想像する力が弱く、そのせいで勉強が苦手になります。
また、話を聴き間違えたり、周りの状況が読めなくて対人関係で失敗したり、
そのせいで、いじめに遭ったりします。
そしてそれが非行の原因にもなって行くのです。
そういう子供たちは小学校2年生くらいから勉強について行けなくなり、
友達からバカにされたり、いじめられたり、先生からは不真面目と思われたり、
家庭内虐待を受けていたり。
本来ならこの段階で、家庭なり学校なりで気付いていれば、
それなりの対策は取れたと思うのですが、
結局は問題行動を起こして、少年鑑別所に入って「障害があったのだ」と
そこでやっと気付かれる。
その段階では問題行動を起こした後なので、すでに時遅しなのです。
私が驚いたのは、親・保育園(幼稚園)・小学校・中学校の先生方が誰1人、
障害に気付いてあげることが出来なかった事です。
早い時点で周りが気付くことが出来れば、
問題を起こす以前にそれなりの治療が出来たと思います。
少年院では、見る力や聞く力を養うための、グループトレーニングもあるようで、
それもやっているうちに、2時間じっと座っていられるようになったとか。
この段階でやっと、自分の犯したことを理解し、反省が出来る状態になるのです。
最近は大人でも反省をしていない人、「悪いとは思っていない」という人が目に付きます。
もしかしたら、その人達もよくよく調べれば、何らかの診断が下りる人なのかも知れません。
これが実態だとすれば、早くにその子の状態に気付いて対処をしていれば、
少年犯罪を防げたかも知れません。
子育てにしろ、教育にしろ、人を育てるという事は、
しっかりとその子を見て育てて行かないと、
後々、その子も周りも不幸になる可能性が十分にあるのだと、感じた1日でした。
じゃ、また明日!