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昔の人は「正念を入れてやれ!」とか「正念を入れて生きろ!」と、
よく言われていました。
学校の先生や親も「正念を入れて勉強しろ!」と、口にしていました。
「正念」とは、
物事の本質をあるがままに心にとどめ、常に真理を求める心を忘れないこと。
正しい思念。
雑念を去った安らかな心。
本心。 などです。(デジタル大辞泉)
「念」は、「今」の「心」と書きます。
1秒1秒の「今」が大切なのです。
目の前の事を大切にし、目の前の人を大切にし、
1つ1つ、今この瞬間を大切に生きる事です。
最近の若い親御さんからは、このような言葉を聞いたことがありません。
聴くのは、自己啓発系の講座や、ビデオなどからです。
考えてみれば、昔は日常生活の中で口うるさく親や祖父母から言われていたことが、
最近は核家族になったせいか、全く聞かれなくなりました。
反面教師で、自分が同じ事を何回も聞かされるのが嫌だったから、
自分が親になった時は、子どもとはフレンドリーでありたいと思い、
言わなくなったのかも知れません。
しかし、その口うるさく言われていたことの中に、人間としての大切な教えが含まれていたと思います。
現在では、わざわざお金を払ってその口うるさく言われていた人間学を学びに行っているのです。
世間一般だとか、マスコミだとか、情報には根拠のあるものとないものがあります。
根拠のないものは自分の足かせになる可能性がある情報ですが、
昔から代々その家に伝わる家訓のようなものは、
時代に合わせて伝えていっても良いのではないかと思います。
さもなければ、他人の言うことばかりが気になり、自分の考えというのが育たないからです。
自分の今の心を大切に、自分というものを生きていきたいと思います。
じゃ、また明日!