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ベネフィット(Benefit)とは、英語で「利益」「恩恵」「便益」という意味です。
しかし、マーケティングにおいては
「顧客がそれを手に入れると、どのような良い効果が得られるか」という事になります。
あちこちで例に出されますが、ホームセンターでドリルが売れた時、
顧客はドリルそのものではなく、ドリルによって空けられる穴が欲しいのです。
つまり、商品そのものではなく
「その商品によってもたらされる利益」を求めているのです。
その商品によって受けられる体験として思い浮かぶのが、キャンピングカーです。
普通の車の機能+キャンピングカーならではの楽しみ方、があります。
・仲間や家族ととワイワイ楽しみながら移動できる
・車内で宿泊できるので、宿泊料が節約できる
・車内で仕事をしたり、映画を楽しむなど、パーソナルスペースとして楽しめる
・小型やワゴン型の車種を選べば、普段使いにも使用できる
コロナ禍では移動できる自分のオフィースになったり、
他人と接触のない旅が出来たりします。
よって、車の機能だけではなく顧客の目的に合った説明の仕方で、
購買意欲が変わってくると思います。
オフィースとして考えているのか、パーソナルスペースとして考えているのか。
それは顧客に合わせて説明をしていけばいいと思います。
コロナ禍で起業したのが、キャンピングカーによる結婚式です。
結婚式を予定していた2人がコロナにより、延期に次ぐ延期。
どうしても諦めきれずに思いついたのが、キャンピングカーでの結婚式でした。
身内だけで、郊外の畑のど真ん中で、友達の神父さんを呼んできての結婚式でした。
キャンピングカーが急遽、協会になったのです。
近所の農家で野菜を調達し、友達に頼んでお料理を作ってもらい、
念願のウエディングドレスを着て結婚式を挙げました。
それに感動した新郎新婦は、自分達のように結婚式を諦めざるを得ない人たちに、
この感動を分かち合いたいと、移動式チャペルを起業したのです。
海辺であったり、山の中でも、田んぼの中でも、行ける所はどこでも移動します。
これこそ、顧客の願いを100%可能にしたベネフィットだと思います。
車を売るのではなく、移動式チャペルを売る。
顧客目線で、顧客が本当に求めていること=ベネフィット を証明してくれた例だと思います。
顧客が本当に欲しがっているものは何なのか。
これを理解するのが一番だと思います。
そして、その欲しがっているものが得られる体験。
その顧客と体験を結び付けた説明が出来ると、
顧客に欲しいと思って貰えるのではないでしょうか。
自分主体で売りたい、買ってくださいではなく、
顧客主体で、このようなサービス・体験がありますよという説明。
例えそれが商品ではなく瞑想であったとしても、
結果的に、顧客の目的通りにこのようになります。
と、その説明と顧客の目的が一致した時、商いは成立すると思います。
じゃ、また明日!