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6月29日付の日経新聞広告も面白く読ませて頂きました。
新聞の中央に「隠すのって疲れません?」とだけ書いてあり、
あとはバーコードを読み取って、広告内容を読む仕組みです。
「かくさない」から気持ちよく働ける。
サイボウズ代表取締役社長の青野慶久氏のインタビューです。
隠さない=格差ない
組織の中でモヤモヤしている若者を、何とかしたいなと思ったそうで、
若者は「何がわからないのかがわからない」から、モヤモヤする。
そのほとんどの場合、それは情報がオープンになっていないからだとか。
この状態に似たようなことは、私も心当たりがあります。
例えば、秘書のような部門の人はトップの情報が耳に入って来るので、
考え方としては、やはりその情報が基盤となっている場合があります。
しかし、他部署の人はトップの情報・考えなど知る由もないので、
そこでズレが起こってしまうのです。
そして、そのズレがモヤモヤになって社内で「情報の壁」が出来てしまうのです。
そこで青野氏は社長の1日のスケジュールも、マネージャーの交際費も、
10年後を踏まえた全社戦略の議論のプロセスも、オープンにしています。
以前は自分が先に作った資料を皆に共有して、フィードバックを貰っていたようですが、
今や作るプロセスから共有しています。
このやり方は、キングコング西野亮廣氏が「えんとつ町のプペル」の映画を作る時も
同じようなやり方をされていました。
そして、それ以上に担当者に伝達すべき仕事内容もblogの中に掲載していたようです。
社員はblogを読むので、今、この部門ではこういう仕事をしているのだなというのがわかるし、
同じ部門内でも、社長である西野氏が部門責任者にこういう仕事を依頼しているなと
把握できるのです。
そして、思考のプロセスから見て貰った方が社員も学べますし、
自分のやり方を真似してくれる人が出てくる可能性も生まれます。
自分がいなくなった時に戦略を立てられる人がいなくなることが問題だと、
青野氏が言われているのと全く同じで、西野氏も同じ考えを持っていたように思います。
情報をオープンにすることで、誰かがアドバイスをくれるかも知れないし、
気付きを得る上司も出てくるかもしれない。
お二人とも「論理的な資料」よりも、「感情と一緒に情報を伝える」方が
相手に共有出来ると思われています。
「情報を隠す」と「失敗しても隠しかねなくなり」結果として失敗から学べなくなる。
それぞれの失敗も学びの1つのチャンスなので、やはり情報の共有は大切だと私も思います。
以前はどこの会社も縦割りの仕事でお互いの情報を隠していましたが、
これからは情報の共有をすることによって、
格差のない隠さない時代になるのではないかと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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