タグ:
良く、官公庁からの文書では「○○のために、○○する」
と言ったような文書が回ってきます。
その文章ってどのくらいの効力があるのかと、ふと疑問に思ってしまいました。
例えば、いじめの再発防止に関するものでは、
「同種の事件について、真相究明のために、第三者による調査等を行い、
被害者及びその親族の意見を聴く機会を設ける」とあった場合、
【真相を究明する目的のために】
「第三者による調査を行うこと」と、
「意見を聴く機会を設ける」という、
2つの事をすることになったと理解しました。
「本件と同種の事件の再発防止のため、和解調書の写しを北海道内の市町村教委に送付し、
教職員に周知徹底をするよう指導する」とあれば、
【同種の事件の再発を防止する目的のために】
「和解調書の写しを北海道内の市町村教委に送付する」ことと、
「教職員に周知徹底をするよう指導する」という、
2つの事をすることになったと理解しました。
目的とは【目指すべき到達点】です。
よって【真相究明】が目的であるならば、
「第三者による調査」を行わなければならないし、
「意見を聴く場を設け」なければならないと思います。
また【再発を防止する】のが目的であるならば、
「和解調書の写しを北海道内の市町村教委に送付」しなければならないし、
「教職員に周知徹底をするよう指導」しなければならないと思います。
そうでなければ目的が達成されないからです。
しかし、その目的が達成されていなければ、
官公庁から送られてきた文書は形骸化されたものであり、
市町村教委もその文書を無視したことになるのではないかと思います。
文書が下りてきて回覧をし、見ましたというサインをして終わり。
これでは全く意味が無く、目的が達成されていません。
裁判で決まったことがこの結末であれば、時間とお金をかけて闘ったことは、
いったい何だったのだろうと、思ってしまいます。
企業が自社で作った製品に何か欠陥があり事故が起こった場合、
謝罪して回収し、純正品と交換して同じ欠陥商品は二度と作りません。
そうでなければ信用を失い、次からは買って貰えないからです。
これが学校の場合は校区とかがあって、決められています。
信用を失っても、生徒はいかざるを得ないのです。
今回、私自身と同じだと思いました。
上辺だけで目を通し、書いてあることを自分が腑に落ちるまで真剣に考えていないから、
何時まで経っても同じ過ちの繰り返しをしているのだと。
上辺だけで終わらしてしまうことは、
全く目的を達成しない時間の無駄な状況だと思いました。
じゃ、また明日!