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コミュニケーションでのトラブルは「伝えたはずなのに・・・」
一方は伝えたつもり。片方は聞いた覚えがない。
講演などで、同じような内容の話であっても講演者によって、
話の内容が残っているか、残っていないかになります。
これらは「伝える」と「伝わる」の違いだと思います。
「伝える」は、自分の考えを一方的に聞き手に受け渡すことであり、
主人公は伝える側です。
相手の理解や承諾、反応などを受け取ることはしません。
「伝わる」は、自分の話した内容が相手に通じている、
或いは相手に理解されている状態の事です。
主人公は聞き手側です。
そこには双方向のコミュニケーションが成立しており、
自分の投げかけによって、相手の行動や理解・感情が呼び起こされます。
そして、その反応がまた自分が受け取るという、キャッチボールです。
これは聞く側からしても全く違い、
「伝える」話は聞いているし、ごもっともと頷きもします。
しかし、あとから考えると「聞いただけ」に終わっている時があります。
もう片方の「伝わる」の方は、コミュニケーションが成立しているので、
「聞いたことを理解」し「行動に移して」初めて「伝わった」価値が生かされるのです。
「伝わる」コミュニケーションは、
自分とは違う相手の存在を認め、
誰に伝えるかという伝える相手を意識し、
どういう目的で聞いているのかを考えて、話をするのです。
そして、相手が理解できるように、言葉を変え、表現を変えて伝えようとします。
その伝えようとする気持ちが言葉に乗り移り、
その言葉が相手の心の中に染みわたっていくのです。
よって、そういう言葉を聞くと、右から左へと頭を素通りするのではなく、
一端自分の心の中を通り抜けるので、話を聞いた後は、行動に移したくなります。
「伝わる」という事は、相手の言葉が自分の言葉と重なり、
その言葉によって、理解して行動することで成立するものだと思います。
一方向で考えを受け渡すのが「伝える」。
聞き手が理解して行動を起こすまでが「伝わる」。
この両者には大きな違いがあります。
どうせなら、人に「伝わる」話ができるようになりたいものです。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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