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私はこの歳になるまで本当に苦労をしたことがありません。
昔から「人生は良い事も悪いこともどちらも起こる」と聞いていたので、
どうせ苦労するなら、少しでも若いうちにしておきたい。と思いつつ、
未だに苦労をしたことが無いのです。
最近、自分が行動しない理由を考えてみたら「もしかしたら」と思い当たりました。
自分は何も苦労をしていないから、物事がわかっていないのではないか。
自分は苦労をしたことが無いから、人の痛みがわからないのではないか、と。
これが自分の中では劣等感として、自分を縛っていたのかも知れません。
苦労を知らずに来た人の特徴として幾つか書かれてあった文章の中で、
自分に当てはまるものがありました。
ピッタリ当たっていたのは、
「成長しにくい」という事と「住んでいる世界が狭い」というものでした。
成長しにくい理由として、
苦労や不安や恐怖を経験できる利点は、成長や変化を自ら作る創造性の育みにありますが、
苦労しない人は自分からの意志で成長を求めにくくなります。
成長する意志と動機を見出す経験や理解が少ないので
「成長したい」という欲を抱きにくい特徴です。
と、いうものでした。
確かに自ら考えることをしなかったので創造性を育むことはなかったと思います。
もう1つは「住んでいる世界が狭い」というものでした。
世の中を認識しますが、リアルな体感が無いと自分の事のように捉えられないので、
住んでいる世界は狭くなりますが、本人は何も困らないというものです。
これも当てはまると思います。
最後に止めを刺したのが「とんでもなく正直で、とんでもなく素直」。
だから「とんでもなく無知で迷惑にもなる」。
苦労を苦労だと思わないこともできるが、
本人は全くそんな意識もなしに過ごしている。
改めて見てみると、自分はそういう世界に住んでいるのだなと思えたことでした。
苦労を知らないと言っても、動いていないから知らないのであって、
一度動いてみると、嫌というほど味わう可能性もあります。
しかし、裏を返せば幼少期から与えられ続けている恩恵を受けています。
よって、それを強みにすればいいのです。
苦労知らずの人は、人との関わりを作り、癒し、気付きを与える存在のようです。
それは愛を引き出すことが出来、他者と関わることで心地よさや温かさ、
穏やかな気持ちや優しい気持ちにさせるパワーがあるとか。
「自分は何も出来ない」と思っていましたが、苦労している人にはない力を持っているなら、
「自己理解の気付きを与える力」を発揮できたらと思いました。
劣等感は持っていても何の足しにもならないので手放す事にして、
少しでも何かのお役に立てればと思います。
じゃ、また明日!