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人はものでも何でも、なかなか手放すことは出来ません。
クローゼットが満杯になっていても、着ることはないであろうとわかっていても、
手放すことは出来ません。
いつか着ることがあるだろうと。
使わない食器、読み終えた本も、なかなか手放すことは出来ません。
新しいものを買った時、入りきれないので仕方なく何かを手放すくらいです。
しかし、大切に取っておいても、ほとんどの場合それらは二度と使う事はありません。
むしろ思い切り処理した方が、クローゼットも食器棚も本棚もスッキリして余裕が出ます。
人間の心も同じだと思います。
いつまでも古い知識や考えを保っていても、
変化が目まぐるしい世の中には役に立ちません。
むしろ、どんどん新しい知識や考えを取り入れないと、
その時代に合った判断が出来ません。
私たちが悩んだり前に進めない時は、その古い考えに囚われている時です。
直ぐに判断・選択が出来ないのは、自分の中でも何か少し違うけれど、
手放してしまったら、自分の中には何も残らない不安があるからです。
本当は、古いものを手放すから新しいものが入る隙間ができるのです。
古いものの囚われを解き放すから、
新しいものを受け入れることができるのです。
自分では必要だと思っていたものは、実はそんなに必要ではなく、
恐る恐る手放してみても自分が無くなるわけでもなく、
自分はちゃんと存在しています。
手放せばすべて無くなると思っていたのは自分の思い込みであって、
手放してみれば、新しいことがどんどん入ってきます。
我々は時として、自分の可能性を潰すようなものを
後生大事に持っている場合があります。
本当は早くに手放していても問題はなかったものを、
手放す不安によって握りしめていたのです。
手放して初めてその不安の程度がわかり、
新しいものを手にする勇気、隙間ができるのです。
水泳でもヨガでも瞑想でも、先ずは息を吐きます。
息を吐くから吸えるのです。
でも、水泳をしたことのない人は、先ず息を吸おうとします。
必死になって息を吸おうとしても、十分肺に空気は入って来ません。
先ず息を吐き切るから、自然と空気が入って来るのです。
人間の心の中も同じです。
先ず、必要としないものからどんどん手放します。
手放すから、新しいものが入ってくるのです。
これの順序を間違うと、水を飲んで溺れそうになるのです。
息を吐くから、息を吸える。
手放すから、手に入る。
この順番を忘れないでおこうと思います。
じゃ、また明日!