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今までの教育は「見える学力」だったと思います。
いかに早く正解を出せるか。
早く情報を処理する、頭の回転が求められました。
なぜなら、正解はたった1つだからです。
答えが合っていなければすべて「✖」です。
テストの点数がきっちり付けられる「見える学力」でした。
しかし、風の時代に入った今は違います。
溢れすぎる情報の中から、自分が身に付けた知識や技術と組み合わせて、
自分が納得のいく答えを導くようになってきています。
例えば、性別にしても、今までなら「男・女」のどちらかの選択でした。
今は「男・女・人間」だっていいと、私は思います。
なぜなら染色体レベルの進化からすれば、
男・女の2種類に限らなくなってきているからです。
それをわかって「男・女」に限っているのか、
わからずに見かけだけで二者選択にしているのか。
はたまた、昔からそうしているから、それをまねしているだけの事なのか。
私は昔からアタマが固いので、融通が利かないのですが、
これからはアタマの柔らかさが求められると思います。
なぜなら、答えは1つとは限らないし、
世間の価値観さえもどんどん変わって行くので、
その変化について行けるアタマでないと、情報は処理できないと思います。
そうなると、情報を処理するのではなく、情報を組み合わせたり繋ぎ変えたりと、
情報の編集をすることが求められます。
私が小さい頃、今のレゴブロックのようなものを買ってもらった記憶があります。
現在のレゴブロックほど高度なものではありませんが、
色々なものを組み立てて遊んでいました。
ブロックを繋ぎ合わすことにより、色々な形の違うものが出来上がります。
今から思えば、それが「見えない学力」を育てていたのだと思います。
あの時もっともっと熱中していればよかったのに!と思っても後の祭りですが・・・。
先日、これに似たおもちゃをTVで紹介していたような気がします。
ロボットの組み立てキットですが、完成品ではなく、ある程度の完成品で、
後は自分で入っているパーツを使って完成させるというようなものでした。
完成のマニュアル通りに組み立てて、
買った人が同じものを完成させるのが今まででしたが、
今回は手にした人が同じものを完成させるとは限りません。
一人1人違うものを完成させることになります。
これこそ、創造力を高めるおもちゃだと思います。
自分の外の情報と自分の脳内の情報を組み合わせて、新たな自分の世界観を育む。
本来のおもちゃはシンプルで創造力を育むようなものだと思います。
私は今でも「起き上がりこぼし」が好きです。
やることは、ただその人形を倒すだけ。
しかし、倒しても倒しても、起き上がってくる所に興味がわき、勇気が湧き、
起き上がる時に自分も起き上がっているような気になっていました。
これが自分の人生に於いてのイメージに繋がって行くのかも知れません。
これは目に見えるものではありません。
自分の中のイメージとして、心の中に残っているだけです。
「見える学力」ではありません。「見えない学力」の方だと思います。
そう思えば、おもちゃは想像力を育む教材だと思います。
じゃ、また明日!


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jibunoikiru@gmail.com

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