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私たちはよく「知る」と「わかる」を区別せずに使っています。
私なんか特に「知った」だけで「わかった」つもりになっています。
その違いは何なのでしょうか。
「知った」は、その言葉を知ったとか、他人事としてそのことを知ったということ。
「わかった」は、本当に自分が理解して人に話せる状態。
自分の感覚、経験を通じて理解し、腑に落ちている状態。
現実とその言葉が結びついたときに「わかった」になると思います。
例えばお母さんが赤ちゃんにアイロンは熱くて火傷するから触らせないようにする時、
「アイロンはアッチ!」「触ったらダメ!」と何回お母さんが繰り返して言っても、
赤ちゃんはわかりません。
それよりも、ぬるい目のアイロンに赤ちゃんの手を持って瞬間触れさせて「アッチ!(熱い!)」
と言った方が、赤ちゃんは体感として熱さを覚えてわかるのです。
或いはどんな場面でも、
自分は相手に「伝えた」から「伝わった」と思い、相手が理解したと判断します。
しかし、往々にして相手に伝わっていない場合が多いのです。
よって「相手に伝えたはずなのに、改善されていない」という事が起こるのです。
相手が「わかった」り相手に「伝わった」時は、
言葉と行動を結び付けて変化が起こる時です。
先ほどの赤ちゃんが「わかった」なら、二度とアイロンを触りに行こうとはしません。
例えば会社で上司が「挨拶は基本だ」というのが伝わったら、
社員は毎朝、全員挨拶をし始めるのです。
「知った」事と現実を結び付けることが出来たなら「わかった」ことになり、
行動に移るのです。
言葉と現実を結び付ける能力。
この能力をアップさせることが、
「知った」ことを「わかった」ことに引き上げ、
行動へと結びついていくのだと思います。
「知った」ことと「わかった」ことは違う。
という事を肝に銘じておきたいと思います。
じゃ、また明日!