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真面目な人は自分の置かれた立場で、目の前の事を一生懸命します。
それが正しい事だと信じて、与えられた課題をせっせとこなしていきます。
毎日毎日、真面目にこなしているのに、なかなか評価しては貰えません。
なぜなら、それは与えられたことを自分なりに一生懸命こなしているだけだからです。
もしかしたら、求められていることが意識にないのかも知れません。
ある人は、求められている結果に対し、どうすればそういう結果を出せるのか、
毎日毎日考え続けているかも知れません。
思考錯誤を続けるうちに、気付きがあり、ヒントがあり、新しい発見があります。
そして、結果として、求められたものを提供することが出来る自分になっているのです。
これは、ただ単に「言われたことを、こなす」のか、
「求められたことに対して、結果を出そうとする」のかの違いだと思います。
私もつい最近までは、言われたことをきっちりやるのが当たり前と思っていました。
しかし、それだけでは誰がやっても同じです。
そこには自分という存在がどっちでも良いものになってしまいます。
自分としての在り方が存在していないのと同じです。
私は昨年まで、よく行くレストランのシェフと、お題ごっこをしていました。
予約を取った時に希望するテーマを伝え、当日、そのテーマのお料理を出して頂くという形です。
それにより、シェフはお料理を創るだけではなく、より一層その素材の可能性、調理の仕方、
料理全体の物語、それを演出するパフォーマンスと、料理に対する領域を拡げられました。
そのシェフとしての在り方、料理の世界が非常に拡がり、今年から新たな領域で活躍されるようです。
自分の置かれた立場、環境で目いっぱい結果を出し続けた中で感じられたのは、
「料理に対する思いが更に強くなり、より多くの方々に自分の料理を食べて頂きたい」
という想いを強められたようです。
そして、料理を創る領域も拡げられました。
ただ単に、与えられた材料でそつなく料理を作るのか、
その材料を生かし切ることを考え、ストーリ・テーマを考えて、
彩り・盛り付け・食器を考えて創るのか。
この違いは非常に大きいと思います。
それはお客様の感動にも繋がっていくし、お客様を惹きつける要素にもなって来ます。
私の中でも、与えられたものをそつなくこなすことが、ベストではないと思い始めました。
求められている結果はどういうものなのか、それに近づけるにはどうすればよいか、
絶えず思考を繰り返し、実践を繰り返し、勿論失敗も繰り返す中でしか得られないものは、
自分の大きな宝となります。
そしてその宝が、次なる自分の原動力になるのだと、そのシェフを見て感じました。
ただ単にこなすのではなく結果を意識してやるということは、
こんなにも大きな違いが出るのかと、改めて思った次第です。
じゃ、また明日!