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私の好きな相田みつを氏の詩に「いのちのバトン」というのがあります。
「自分の番 いのちのバトン」
父と母で二人
父と母の両親で四人
そのまた両親で八人
こうしてかぞえてゆくと
十代前で千二十四人
二十代前では・・・・・?
なんと百万人を越すんです
過去無量の
いのちのバトンを受けついで
いまここに
自分の番を生きている
それが
あなたのいのちです
それが
私のいのちです
みつを
私たちは普段「個」として生きています。
しかし、ふとした時に「自分は何者なのか?」と思った時、
普段忘れていた事を思い出すのです。
自分の存在は両親から受け継いだもの、
その両親もまた、それぞれの両親から受継いだもの。
自分のおじちゃん、おばあちゃんも、その両親から命を受け継いでいます。
それを考えると、この詩にあるように
自分の後ろには数えきれない人達の繋がりがあるのです。
歴史を超えた繋がりのある「いのち」です。
人間のみならず生き物はみな「いのちのバトン」で現在があります。
子孫を産み育てるというのも、自分が生まれてきた1つの証かも知れません。
私のように、結婚もせず子供もいない独身者は、
残念ながら「いのちのバトン」を渡すことができません。
しかし、何かを渡したいなとは思います。
自分の子供の2人や3人にバトンは渡せないけれど、
何十人、何百人と他人の子には渡せます。
それは、私が受けた「愛」や「想い」を伝えることが出来ます。
私が接した人々の心の中に「想いの種」を蒔くことは出来ます。
それがどのように育ってくれるかはわかりません。
しかし、少なくとも土を耕し、種を蒔くことは出来ると思います。
根っこで繋がっている「自分のいのち」というものを、
「想いの種」とともに蒔き続けます。
じゃ、また明日!