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新潟県高野連は、日本高野連の要請を受け入れ「球数制限」の導入を断念する方針を決めました。球数制限の導入を断念した経緯などについては3月18日に記者会見を開いて説明するようなので、詳しい理由は分かりませんが、球数制限の導入を撤回するのは決まったようです。
新潟県高野連は、選手の故障予防や出場機会増などを目的に、投球数が100球に達した投手はそれ以降の回では投球出来ないルールの導入を表明。同県には少年野球から高校、大学、独立リーグまでの連携組織があり、全県的に議論しての結論でした。
それに対し、日本高野連は、部員の少ないチームに不利になること、勝利に影響を及ぼす規則は全国で足並みを揃えて検討すべき。ということで、再考を求めていました。
このニュースに対し、選手経験のある人達は、新潟県高野連の後押しをしています。
DeNAの筒香嘉智選手は「高校野球は本来部活動。大人の勝利至上主義が一番の問題。ルールを決めて子供達の将来を守ろう」と外国特派員協会で講演しました。故障し挫折する球児が小中学生を含めて多い現状から、球数制限の必要性を訴えました。
スポーツ庁の鈴木大地長官は「若い人の障害予防の観点から、高校野球で投球回数、球数に一定の制限を設ける事が望ましい」と述べています。
元プロ野球投手の川尻哲郎氏は「高校野球は部活であり、あくまで教育の1つだ。勝ち負け以前に、最大限の準備をしてきたのか、試合で全力を出し切れたのか、それこそが本来の目的ではないか。個々が一生懸命やったことを評価出来るような雰囲気や冷静な考え方を育ててほしい」
それに対し、元高崎商業高校監督の林孝夫氏は「助っ人部員や連合チームが珍しくない状況で、強制的な交代が盛り込まれれば、九回まで試合を続けられないケースが発生しうる。一律で『フェアな戦い』と言えなくなる」「試合の球数に制限せず、練習段階から投げ過ぎに注意すべきだ。肩を消耗品と考え、実践経験よりも、インナーマッスル強化で持久力を付けることを優先する」
賛否両論の意見があるとは思いますが、新潟県高野連が現場の実情から、故障予防や出場機会増などを目的に初めて導入を試み、新潟県のみの試合であれば、全国で足並みを揃える以前の段階なのでやってみる価値はあると思います。
やってみて、その導入の結果はどうであったのか。そのデータを4月から発足する「投手の障害予防に関する有識者会議」に生かして貰う良い材料になると思います。
日本高野連も4月から有識者会議を発足させるなら、その判断材料として新潟県高野連の導入結果は参考データになると思うのですが、どうしてデータも何もない状態で、球数制限を検討出来るのでしょうか?
新潟県高野連の球数制限の導入を断念した経緯などについての記者会見を是非見てみたいです。
じゃ、また!


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jibunoikiru@gmail.com

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