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私たちは日々、感情に左右されて生きています。
「最初から人間に備わっている感情」についての文章を目にしました。
子犬や子猫は「とても素直で可愛いから」と感じる人も多いと思います。
「素直さ」は、言い換えれば「感情に素直に従っている」と言えます。
感情を最も深い所まで掘り下げて行くと「愛情と恐怖」になるようです。
つまり「喜びと不安」です。
この2つの感情が全ての感情の基になっているようです。
例えば子犬がご飯をもらう時や散歩に連れて行ってもらう時など、
「嬉しい」という感情で表現しています。
このシンプルな表現が、見ていて愛らしく可愛いという反応に繋がっているのです。
人間も同じで「愛情と恐怖」が根源的にあり、年齢と共にどちらにも属さない複雑な感情に
向き合うことになります。
しかし、多くの感情が「愛情と恐怖」のどちらかから派生していると仮定するなら、
「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」に置き換えても良いかも知れません。
例えば怒りという感情は、恐怖の裏返しの反応でもあります。
その怒りが歪められたものが、恨みや妬み、嫉妬ではないかと言われています。
最初は恐怖心から始まった感情が心理的に複雑化して
「ネガティブ感情」になったのではないかと言われます。
大人になるにつれ、恐怖や不安という感情に向き合いたくなく、
他の感情にすり替えてしまう事があります。
つまり、無意識化してしまうという事です。
例えば、ある人の言動が嫌で恐怖を感じるとします。
さらに、そう感じていることを周囲に知られる事にも恐れを感じてしまい、
二次的な恐怖心が生まれます。
これを回避するために、相手を攻撃したり、陰口を言うなど、
自分を正当化する行動を取ります。
しかし、恐怖心や不安感を常に無意識化しながら生活していると、
習慣的にそれを元に考える癖がついてしまいます。
夢や希望を諦めてしまったり、心の狭い生活態度になったり。
コロナウイルスによって人は、経済的な不安・社会的地位を失う不安・
自分の評価への不安などがあります。
が、これらはあくまで表面的・社会的な不安であると言えます。
しかしもっと根源的なところで「存在する事への恐怖心」が備わっていると考えられます。
これらからして、まず自分の中に根源的な恐怖や不安があることに気付く事。
そして、自分がその感情に基づいた考え方や行動をしているかどうかを見つめることです。
人間の最も根源的な感情である恐怖心は、恐怖ではなく、
喜びの考え方や行動の基にすることが、必要なのではないかと思いました。
じゃ、また明日!