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ついこの間までは「デザイン思考」とか言われていました。
そして、デザイン思考をあまり理解しないうちに、
「アート思考」なるものが目に付くようになりました。
「デザイン思考」は、課題解決が目的となり、顧客を起点とした考え方。であるのに対し、
「アート思考」は、問題提起を目的として、自分を起点とした考え方。であるようです。
ではなぜ「アート思考」かと言えば、
アーティストは「他者の価値観」ではなく「自分の価値観」に基づいて試行錯誤を繰り返し、
自分なりの答えや、まだ誰も観たことがない未来を描きまます。
よって、この考え方や思考プロセスを、新しい社会やビジネスの創出に活用したいという事で、
注目を浴びたようです。
先行きを見通すことが非常に困難な現在、VUCAと言われる不確実な世の中で、
人々は価値観の転換を迫られています。
コロナによって拍車をかけられた今、これまでの常識に囚われない、
まだ誰も見たことがない、未来が求められます。
それを描き出す為の思考法として「アート思考」が注目されているようです。
アート思考で大事にされているのは「何をやりたいのか」「誰とやりたいのか」「意義はあるのか」
など「自分事」になっているという所です。
「自分事」になるという事は、そこには「自分の意志」があり「自己責任」があるという事です。
よって、アート思考の三要素は、
・自分を起点にする・・・「自分がどう解釈したか」を起点にする。
・アウトプットする・・・「正しい答え」ではなく「自分なりの答え」を追求する。
・価値観を再定義する・・他の人からのフィードバックを受ける。
つまり、自分が常識だと思っていた価値観を相対化することにより、
新たな気付きを得て、再定義する。
という3つのようです。
ビジネスに於いても、今までのように売り上げや効率ばかりを追いかけるのではなく、
何をやりたいのか、誰とやりたいのか、意義はあるのか等、すべてが自分起点になっています。
それは今までのような「問題意識」から「問いを立てる」手法として、アート思考が着目されたようです。
これからは「問題の本質を見抜く」「本質を表現する力を養う」方向へと変わるのではないかと思います。
考え方としては「アート思考」「デザイン思考」「ロジカル思考」など、
その時々の目的やゴールに応じて、それぞれの考え方や手法を組み合わせ、
課題の深化を行い、解決策を創出していくのだと思います。
じゃ、また明日!